フランスMBA&音楽留学体験記
コンサルタント歴9年の父はINSEADのMBA、バイオリン歴2年の娘(4歳)は音楽学校で学ぶべく2007年7月から約1年間フランスに行きます。一緒に渡仏する母と1歳の息子の4人でのフランス留学体験を書いていきます。


プロフィール

MademoiselleMozart

Author:MademoiselleMozart
FC2ブログへようこそ!



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



FC2カウンター



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する



スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


Tragedy of commonsとシャンパン
Industry & Competitive Analysisの授業でTragedy of commonsの話を習いました。Tragedy of commonsというのは自分の資源は大事に使うが共有の資源はただだと思ってどんどん使っているとこの資源を使いすぎてみんなが困るという話です。よくある例として羊飼いが共有の牧草地の草を食べさせて自分の羊を育てているときに、共有の牧草地はただだと思って多くの羊飼いがたくさんの羊を連れてくると牧草地が荒れ果ててしまい結局すべての羊飼いが損をします。

これはシャンパンにもあてはまるそうです。シャンパンにとっての共有の資源はブランドです。スパークリングワインはシャンパーニュだけでなく、隣のアルザスやブルゴーニュ、ロワールだけでなくイタリアやスペインでも作られています。ブラインドテイスティングではほとんどの人が味の違いを言い当てられないのですが、シャンパンのブランドがつくと値段が倍になります。当然どの生産者も自分の作ったワインにシャンパンと書いて売りたいものです。しかもたくさん作りたい。しかし、それをやると世界にシャンパンブランドのスパークリングワインがあふれてしまい、シャンパンブランドの価値がなくなってしまいます。その結果として20世紀前半にはシャンパンの販売価格が下がっていました。

そこでシャンパーニュ地方のワイン醸造業者はシャンパンブランドの価値を高め、維持するために協業することにしました。まずシャンパンと名乗れるのはシャンパーニュ地方のある特定の地域で栽培されたぶどうを使った作られたスパークリングワインのみとしました。他の地域はシャンパンのブランドをつけて売っていましたがこれを禁止しました。またアルザスでは”シャンパンと同じ製法で作ったスパークリング”として売っていましたがこれも禁止するように動き、時には訴訟なども起こしたようです。

またシャンパンと名づけるためのクオリティの基準を設定するとともに、年間の生産量も決めました。ぶどうの栽培範囲と収穫量を決めるともに、ぶどう160キログラムあたりから100リットルのジュースを絞って使うなども決めました。(たくさん絞れば生産量も増やせますが、ぶどうの実から出たジュースにぶどうの皮や種などの成分も混ざるのでクオリティが下がります。)仮にぶどうが多く取れた場合にも、その分はスパークリングでないワインや食用やジュースとして消費されるそうです。

これによってクオリティとともに世界に出回るシャンパンの量もコントロールでき、シャンパンのブランドの価値を維持することにつながります。これを組織的に出来ていることがシャンパンの値段にもつながっています。シャンパーニュのワイナリーは組織的な印象がありましたが、これは自分たちの共有資源を活かし、Tragedy of commonsを避けるための仕組みだったのかと分かりました。ビジネスの仕組みの観点から見るワインというのも面白いものだなと思いました。

スポンサーサイト


この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック




上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。