フランスMBA&音楽留学体験記
コンサルタント歴9年の父はINSEADのMBA、バイオリン歴2年の娘(4歳)は音楽学校で学ぶべく2007年7月から約1年間フランスに行きます。一緒に渡仏する母と1歳の息子の4人でのフランス留学体験を書いていきます。


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フランス(パリ)
我家から1時間で行けるパリは平日の語学学校や週末などを使ってよく行っていますが、驚くのがこの街の都市のつくりです。凱旋門を中心にしてまっすぐな大通りが伸びており、特にルーブル美術館までの幅100m、長さ7kmの道はパリの歴史を物語る施設が配列された“パリの偉大なる軸”と呼ばれています。かたつむり状に展開されている1区から16区までの区切りも見事です。調べてみると19世紀にクーデターによって権力を得たナポレオン三世(ボナパルトの甥)の時代にオスマン男爵によって大規模な都市改造が行われたそうです。中世の入り組んだ路地をつぶして、凱旋門や広場から放射状に道幅の広い大通りを東西南北に通したことによって交通網が整備されパリ市内の物流機能が大幅に改善されたそうです。また新進気鋭の建築家を登用してルーブル宮、新オペラ座などを建設し、上下水道、ブローニュの森の公園、アパート、市場も作り現在のパリの街並みの基礎を完成させました。20年がかりのプロジェクトであり、150年後の現代でも合理的かつ景観にも優れていると感じるような街を作ったビジョンと、その当時でも2000年の歴史があった都市でこのビジョンを実現した実行力に敬服します。

僕もコンサルタントとして企業の改革のお手伝いをさせてもらってきました。その時に必ずついてくるのが現状を変えることの難しさです。戦略的な方向性やビジョンは合意できても、現場を変える具体的な案を提示すると大騒ぎになります。 “そうなればいいのは分かるけど、現場はそんなに単純じゃない。この場合はどうする、あの場合は、、、”などの意見がいっぱいでてきます。都市計画の例で言えば“道がまっすぐになればいいなと思うけど、うちは代々ここに住んできたんだから絶対に立ち退かない。”とか、“その大通りはもうちょっと曲げてうちの店の前を通してくれ”みたいな話です。こういった意見はそれぞれには意味があって尊重すべき点もありますが、一方でそれぞれの意見をつなぎ合わせてもそれぞれの範囲での部分最適の集合になってしまい、全体としてのパフォーマンスはむしろ悪化することもあります。大きな改革を成し遂げるには、現場の意見を吸い上げることも大事ですが、やはり大きなビジョンは示してこれを現場の人に納得してもらって展開していくしかないのかなと思っています。

きっとパリの都市改造も大変だったんだろうなと思います。人が生活している都市を改造するのは僕がやってきた仕事とは比較にならない規模の関係者を説得していく必要があります。それを乗り越えて最後にはまっすぐな道を何本も通していったパリの都市改造のような改革をいつか成し遂げたいと思いながら、パリの街を散策しています。
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