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フランスMBA&音楽留学体験記
コンサルタント歴9年の父はINSEADのMBA、バイオリン歴2年の娘(4歳)は音楽学校で学ぶべく2007年7月から約1年間フランスに行きます。一緒に渡仏する母と1歳の息子の4人でのフランス留学体験を書いていきます。


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アルザスワイン
先日訪れたアルザスのワインをちょっと紹介しようと思います。アルザスはワインを作るのに必要なブドウを作れる最北端に位置しています。そのため日照量などの関係で赤ワイン用のブドウが出来にくくなっており、白ワインが中心になります。主なブドウは7種類あります。Pinot-Noirはブルゴーニュの赤ワイン用のブドウとしても有名ですが、アルザスだと日照量の関係で赤みが足りずロゼワインしか作れないこともあるようです。

-Riesling
-Gewurztraminer
-Pinot-Gris
-Muscat
-Pinot-Blanc
-Sylvaner
-Pinot-Noir

アルザスワイン

アルザスのワインは辛口ですっきりしたタイプのワインが多いです。アルザスとライン川の反対側の地域では甘口のドイツワインが作られていますが、ブドウも同じ種類のものを使っています。その理由はワインの製法にあります。ワインはブドウの糖分をアルコール発酵によってアルコールと炭酸ガスに分解します。ドイツの甘口ワインは早めにアルコール発酵を止めるので糖分多めでアルコールが少なめのワインが出来ます。ドイツワインの甘口のワインはアルコール度数が6-10度のものが多くあります。これに対してアルザスではアルコール発酵をさらに進めるのでアルコール度数は12-13度とフランスの他地域のワインと同じレベルです。またブドウの収穫時期を遅らせたり、一本の木になるブドウの房の数を減らすことでブドウの糖度レベルを上げるテクニックもあり、これはドイツのほうがよく使われるようです。フランス人は料理と一緒にワインを飲むことを考えるので、あまり甘いワインは好まないようです。


アルザスではLe crémant d'Alsace(ル・クレモンダルザス)というスパークリングワインを作っています。シャンパンと同じブドウ・製法で作っており、アルザスとシャンパーニュは隣の県でもあるので気候も近いはずです。つまり同じクオリティのスパークリングワインを造ることが出来るはずです。ところがシャンペンと呼ばれるスパークリングワインはシャンパーニュ地方で作られたワインだけが名乗ることが出来るのものであり、アルザスで出来たスパークリングワインはLe crémant d'Alsaceと呼ばれます。価格は半分ぐらいになってしまいます。以前は”シャンパンと同じ製法で作っている”と書いていたそうですが、これも書いてはいけないとシャンパーニュのワインメーカーから言われて書けなくなったそうです。シャンパーニュのメーカーはマーケティングにすごい費用を使ってブランドづくりをがんばっていることの差かと思います。このマーケティング・ブランドの差はアルザスのワイナリーも認めていましたが、クオリティは負けないとの自負を持っていました。

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