フランスMBA&音楽留学体験記
コンサルタント歴9年の父はINSEADのMBA、バイオリン歴2年の娘(4歳)は音楽学校で学ぶべく2007年7月から約1年間フランスに行きます。一緒に渡仏する母と1歳の息子の4人でのフランス留学体験を書いていきます。


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INSEADの授業 - Corporate Entrepreneurship
Corporate EntrepreneurshipはP3でとっているエレクティブの一つです。大企業の中で新規事業はたくさん行われいますが失敗事例も多くあります。大企業での新規事業は投資資金などのリソースはいわゆるベンチャーと比べても豊富にある一方で大企業ならではの様々な事情もあります。このような”Corporate”と”Entrepreneurship”というある種矛盾した概念をどのように融合させるかを学ぶコースです。

授業はケースを使いながら新規事業の担当者と大企業の役員や関連部署との関係、事業が成長していくフェーズ別に気をつけるべきこと、必要な人材の獲得と確保の重要性や方法などを学んでいきます。

またこの授業の特徴として実際の企業で新規事業を担当した方にインタビューしてその成功要因・失敗要因を分析するという課題が与えられます。この企業は自分で探すことが求められるので当初はフランスに来てから知り合ったある方にお願いしたのですがいろいろあって実現せず、結局日本である大企業でネットビジネス事業立ち上げを担当された方に話を聞きました。

この事業はうまくいかなかった事例でした。本社があまり現場を見ずにビジネスモデルを考えて投資まで決めて会社を立ち上げを決めたところでその方は役員として入社されました。当初からこのビジネスモデルでは難しいと思い、これを変えていくべく努力されたものの大企業的なカルチャーの前で思うように行かず数年間やったものの結果が出せずに退却となったそうです。

その方に話を聞いた後で、今度は同じ事業に本社の側で関わっていた方に話を聞くこともできました。元々本社で企画したことが現場に展開されていくなかでの、そこでの連携の様子や同じ状況を違う視点だと全く異なる評価をしていることに驚きました。実際に授業で習ったことと同じようなことが起きているのを聞くことができて様々な企業が苦労しているんだなと思いました。また以前この方に話を聞いた時にはあまりよく分らなかったのですが、今回はこのコースで様々な観点を学んでいたのでより突っ込んで話を聞くことができました。



別の日の授業ではINSEADのDEAN(学長)のFrank Brownが授業に来てくれました。彼はINSEADに来る前にはPwCCのAudit部門の責任者でCEOの候補にもなっていました。その日は授業の最初にPwCCのケースを渡されて30分ほどグループで準備をしたあとでPwCCの良いところ・悪いところをFrank Brownにプレゼンするのです。僕のいたグループのプレゼンは高く評価されて、今度Frank Brownとのランチに招待されることになりました。また僕たちのプレゼンに対するコメントからは彼のビジネスの経験が凝縮されていて、こんなすごい人がDeanなのかと改めて驚きました。

この授業は教室で学んでいることを実際のビジネスとつなぐ機会が豊富にあり、学んだことを現実の世界にアプライする練習になるとともに自分の成長を確かめる機会にもなって面白いです。エレクティブになるとこれまでとは違ったタイプのオポチュニティが提供されるのでこれを活かせるようにがんばっていこうと思います。


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INSEADの授業-International Political Analysis
International Political AnalysisはP3でとっているコアコースの一つです。内容は国際政治で民主主義と社会主義などの政治体制の違いからはじまって、世界の主要な地域の政治情勢や環境やエネルギーなどの国際問題などを議論していきます。ビジネススクールのコアコースで国際政治を学ぶのはめずらしいのでこの点もグローバルリーダー育成を目指しているINSEADの特徴がよく出ていると思います。

この授業で面白いのはやはりINSEADのダイバーシティのある環境で議論できることでしょうか。クラスを見回しても国・地域ごとの人数の偏りは少なく、授業で扱っているテーマについても関係各国の視点から誰かが話をできます。

先日はアメリカがとりあげられ、二つのグループが割り当てられてディベートを行いました。一つのグループはアメリカはネオコンをやめて多国間協調路線になっていると主張する立場であり、グループにいたアメリカ人が話をしていました。

これに対してもう一方のグループはアメリカの多国間協調はそれぞれの状況で手段として使っているだけでアメリカはいつもネオコン的な行動をしてきたと、ヨーロッパ・中国・インドなどからの学生が順番に指摘していきました。これを指摘されて困っているアメリカ人を見れたのは貴重な経験でした。


僕のグループは日本に関するディベートで、日本の経済システムがアメリカ的になっていると主張する立場でした。バブル崩壊後の不況や小泉改革などを経て高度成長期の日本型経営はもう成立しなくなっていて、アメリカ的な競争や資本主義がどんどん浸透していると言いました。

反対のチームは小泉政権で郵政民営化などをやったと言っても結局のところ本質的なところは変わっていないというのが主張でした。クラスの大半がこれと同様の意見で、日本は独自のシステムで閉鎖的なシステムを持っていてこれはここ最近変わっていないという人もいました。

僕自身は日本にいて日本は変わってきていると思っていましたが、外国人からは日本はほとんど何も変わっていないように見えているようです。確かに他の国はもっと大きく変わっていく中で比較すると日本の動きは小さくてゆっくりとしているように見えます。このコースのおかげこの事実を理解できたのはありがたいことです。



Mozart après Mozart(モーツァルト後のモーツァルト)
フォンテーヌブローでは今年はMozart apres Mozart(モーツァルト後のモーツァルト)というシリーズでコンサートが行われています。今日はその第二回目のコンサートがあって行ってきました。

演奏はパリのコンセルバトワール卒業生(のだめの先輩?)が組んだピアノとチェロとバイオリンのトリオでした。曲はモーツァルトとベートーベンともう一人の知らない作曲家でした。いつものように最前列に陣取って聞いてきました。

さすがパリのコンセルバトワールということで技術も確かで安心して聞いていられれます。このテーマだからかベートーベンの曲もモーツァルトの影響を受けたのか似た雰囲気の曲でした。

最後の曲になると一人のおじさんがステージに上がってきました。良く見るとNicolas BACRIさんで、最後の曲の作曲家です。いろいろ話をしてくれたのですが残念ながらフランスがあまり理解できず。でも作曲家本人と一緒に演奏を楽しめるのは光栄なことです。(ビジネススクールだとケーススタディのあとでそのケースの登場人物に会った気分です)

終了後にホールに行くと演奏していたトリオのメンバーがいて話ができました。娘も”C'était très bon. J'aime le violon.”(とてもよかったです。私はバイオリンが好きです)とフランス語で言えました。



4巻に突入
娘のバイオリンは今週からスズキの4巻に入りました。3巻をはじめたのが10月のことなので約4か月しかたっていません。

娘は先生が二人いることもあって、ある曲をどちらかの先生とやるともう一人の先生とは次の曲をやっていました。結果的に常に二曲が課題になっていました。レッスンはそれぞれで週に1回、合計で2回あるので日本でスズキの教室に通っていたころと比べると3倍近いレッスン数をこなしていることになります。

我が家のミルヒー先生に最初に会った時に”先生が二人いると二倍速く進むから良い”と言われてまったく信じていなかったのですが、本当なのかと思いはじめました。ますますあの先生はすごいと思ってしまいます。



フランスの名物料理-tête de veau
リヨンに行って来たと言うとフランス人の友人からは”tête de veau”(子牛の頭)と食べたかをニヤリとしながら聞かれます。それぞれの国に外国人を驚かせる名物的な食べ物がありますが、フランスではtête de veauもその一つのようです。

どうやら脳ミソ、鼻、舌、頬肉などの部分の肉を切ってまとめて筒状にしばって調理したものをスライスして出してくれます。ソースがかかって見えなくなっていると大丈夫ですが良く見るとグロテスクです。ゼラチンが多くこれまでに食べた牛肉では味わったことのない食感です。それなりに食べれるのですが、あまり食は進まず最後は残してしまいました。
tête de veauのイメージ

ちなみにシラク元大統領の好物だったらしいのですが勇気のいる食べ物でした。



息子の幼稚園デビュー
いつも娘の幼稚園の送り迎えについて来ていた息子が、昨日突然自分も幼稚園に行くと言い出しました。幼稚園に入ってコートを脱いで中に入っていき、先生に聞くとOKというので行かせてみました。

最初ははじめてとは思えないほど楽しくしていたようですが、1時間半ほどたったところで大きい子と小さい子は別々のアクティビティをやるために分けれてしまい、姉と離れ離れにされると泣きはじめました。

すぐに姉を呼び戻して二人で遊ばせようと先生はしたようですが、効果はなく息子は泣き続けて、それが娘にも伝染して二人で大泣きでした。たまりかねて先生が親に電話してきて迎えに行くことになり、二人とも連れて帰ってくることに。

息子も本来は9月から幼稚園に通うはずなのですが、上の兄弟がいる場合は2歳になる3月から来てもいいよと言われています。あとは本人が親や兄弟と離れていられるか次第です。これは上の子の時も大変だったのでどうなることやら。でも本人は週明けも行く気でいるので姉弟でがんばってもらいたいです。



P3のグループワーク
1月になりPeriod 3も2週間がたちようやくペースがつかめてきました。P3になるとキャンパスエクスチェンジでシンガポールキャンパスから来た人がいたり、セクションも新たに作られたこともあって今まで一緒に授業を受けたことがなかった人と一緒に勉強する機会が増えてまた刺激があります。またエレクティブも受けているので授業毎に違う人がいるのも不思議な感覚でした。

それぞれの授業でもグループワークがあるのですが、各授業でそれぞれ別の人たちとグループを組んでいます。P1-P2の時はみな同じ授業を受けて同じグループですべての授業の課題をこなしていましたが、P3では4つの異なるグループを経験できるのでそれぞれに雰囲気が違って面白いです。みんなP1-P2のグループワークを経験してきているので、お互いのスタイルを確認しながら以前よりも短期間で効果的なグループマネージメントを確立していっているように思います。

ただ難しいのはスケジューリングです。P3ではみな授業も違うしそれぞれに別のグループのミーティングもあるので、全員が揃ってまとまって話をする時間を見つけるのが難しくなっています。現実の世界でも異なる企業や異なる部署の人たちが集まるプロジェクトでは普通に起きていることなのでなんとかうまくこなしていくべく努力しています。



ブルゴーニュもいきました
フォンテーヌブローからリヨンに行くにはブルゴーニュのワインエリアを縦断していきます。そこでブルゴーニュのワイナリーにもよってきました。12月にはブルゴーニュでも北の方にあるワイナリーに行っただけでしたが、今回は中央から南にかけてのワイナリーを見てきました。

1月のブドウ畑はブドウの木が短く切り取られていてさみしい感じがしますが、フランスもだんだん暖かくなっているので春がそこまで来ているようでもあります。この時期はあまり忙しくないのかワイナリーの人たちもいろいろ話をしてくれました。2007年のブドウも良い年だったそうなので、来年のなるに瓶詰めするから楽しみにしていてねと言われました。(そのワイナリーではブドウの収穫から様々なプロセスを経て22ヶ月後に瓶詰めして販売しているそうです。)

宿泊はMacon(マコン)地区にあるワイナリーがやっているChambre d'hots(民宿のようなもの)に泊まりました。窓から見える一面のワイン畑がとてもきれいでした。ワイン農家はこういう景色を見ながら生活出来るのかとうらやましくなりました。



Lyon(リヨン-フランス)旅行
Lyon(リヨン)でVoyage musical d'hivier a Lyon(リヨンでの冬の音楽の旅)という小さな音楽祭が行われていました。テーマはMozart et ecole de nouvelle vienna(モーツァルトと新ウィーン派)ということでMozartが好きで3ヶ月前にウィーンに行って来た我が家にとっては行くしかないイベントでした。Lyonまでは車で約4時間です。金曜日にINSEADの授業が終わってから2泊3日で行ってきました。

http://www.voyagemusical-lyon.fr/

今回のイベントでは3日間で6つのコンサートが行われます。このうちの昼間にやっていて子連れでもいける2つのコンサートを聞くことが出来ました。一つ目のコンサートはMusee des Beaux-Arts(リヨン美術館)で行われました。このテーマに関連する絵画を美術館の館長が紹介してくれて、そのあとでコンサートという組み合わせです。面白いチャレンジだと思うのですがフランス語が理解できず眠くなってしまいました。音楽の方はカルテットで、Mozartの曲は知っているものの、新ウィーン派のSchoenberg、BergとWebernの3人は聞いたこともなく不思議な雰囲気の曲でいまいちなじめませんでした。ただあまり見たことのない演奏法を多用していて、バイオリンであんな音も出るのかと娘には興味深かったようです。

日曜日に行った二つ目のコンサートは音楽ホールで行われこちらもカルテットでした。前日と同じく新ウィーン派はちょっとなじめず、モーツァルトは知っている曲で楽しめました。特にモーツァルトの曲は娘のバイオリンの先生が以前のコンサートで演奏してくれた曲で、録画して家で何度も見ていました。今回はカルテット+クラリネットの5人のハーモニーを大事にしていたのに対して、娘の先生は”自分が目立つ!”という思いが強いのかより個性が際立つ演奏だった気がします。同じ曲を違う人が演奏するとこうも変わるのかと娘も驚いたようです。

またリヨンは美食の街で知られています。三ツ星レストランはさすがに行けませんでしたが、有名な三ツ星レストランのポール・ボキューズがやっているカジュアルなレストランに行くことができました。L'est, L'ouest, Le Sud, Le Nord(東西南北)の四つがあり、このうちのLe Nord(北)に行きました。伝統的な料理を出すお店だそうで、メニューにはスモークサーモン、リヨン地方のソーセージ、ローストビーフなどの普通の料理が並んでいるのですが、素材や調理の技術、ソースとの相性が抜群によくてとてもおいしかったです。前菜・メイン・デザートのセットで20ユーロ(約3200円)程度の値段にも納得感があります。さすがポール・ボキューズと思ったので次には三ツ星の本店に行きたいところですが、現実的には東・西・南のどれかに行ければうれしいなと思いました。

宿泊はリヨンの郊外のChambre d'hots(フランス版の民宿のようなところ)だったのですが、ここには馬がいました。リヨンはフランスで三番目に大きい都市と言っても人口は40万人しかいないので、中心部から15分ほどで馬を飼えるような地域になります。馬が好きなはずの息子は近づくと怖がってしまい遠くから見て喜んでいるだけでしたが、娘は馬の背中に乗せてもらってまわりをぐるっと一周させてもらえました。さらにオーナーの奥様は音楽の先生ということで、娘のバイオリンにあわせて即興で伴奏をしてくれました。フランス人の家族との交流が出来るのもこういう宿の良いところです。

2泊3日でしたがいろいろな体験が出来て良い旅行でした。



INSEADの授業で何を学べるか
INSEADのMBAプログラムは1年制と言われていますが、実際に授業を受けている期間は約10か月です。INSEADではこの約10カ月を約2か月単位のピリオドに分け、P1からP5までの5つのピリオドで構成されています。各ピリオドでは3-6単位のコースを取り、卒業までには23.5単位以上とることが求められます。Class of JulyとClass of Decemberがありますが、どちらも同じ内容のプログラムをこなしていきます。1-2月はClass of JulyはP3のコースを、Class of DecemberはP1のコースを受けています。

http://www.insead.edu/mba/learning_at_insead/structure.cfm

P1、P2とP3の一部はコアコースで基本的に全員必修です。内容としてはビジネススクールで学ぶ内容のうち基礎の部分を幅広く学びます。P1ではビジネスの基礎スキル、P2ではP1で学んたこととあわせて複数のコースで学んだことが関連する複雑な経営の問題解決を学び、P3ではさらに大きな視点でビジネス環境の変化の中でどうすべきかを学びます。P1とP2はコースを受けるセクションやスタディグループも学校から指定されて4ヶ月間毎日同じメンバーで勉強するので、かなり濃密な関係を作ることができます。また既にそのコースの内容を理解している人は試験を受けて十分なスキルがあると判断されれば履修を免除されます。コアコースの単位が少ない分はエレクティブのコースを多く取ることになります。

P3の一部とP4、P5はエレクティブで選択科目になります。エレクティブはコアコースで学んだことをさらに発展させた内容を学ぶことができます。INSEADの学生は卒業後はファイナンス・コンサルティング、事業会社、アントレプレナーや国際機関などバラエティあふれるキャリアを選んでいますが、この幅広い職種に備えることが出来るように約80のコースが提供されています。その時のトレンドや学生の希望などによって用意されるコースは変わっていきますが、コースを分類している以下の8つのカテゴリーは変わらないようです。

Accounting and Control
Decision Sciences
Economics and Political Science
Entrepreneurship and Family Enterprise
Finance
Marketing
Organisational Behaviour
Strategy
Technology and Operations Management


エレクティブの選択時にはBiddingが行われます。各ピリオドで開港予定のコースが発表されると、それぞれの学生はあらかじめ与えられたBidding用にポイントを使って希望するコースにBidします。人気が高く定員オーバーのコースについては多くのポイントをBidした人が優先的に受講できるルールなので、自分がどうしても取りたいコースには多くのポイントを使う必要があります。ただ授業の数や定員もかなり多めのキャパシティがあるので、ほとんどの人が希望するコースを受講出来ています。Biddingのポイント全く使わずに希望のコースを受講して卒業していく人もいるほどです。

また多くのコースはどちらのキャンパスでも受講可能ですが一部のコースはどちらかのキャンパスでしか開講されないこともあり、特定のコースを取りたいためにそのピリオドを過ごすキャンパスを決める人もいます。さらにWhartonとのExchangeプログラムを利用するとWhartonの授業も取れるので選択の幅を広げることができます。

INSEADのMBAプログラムは卒業後のキャリアにおいても十分に準備が出来た状態になるように、約10か月で2年制のMBAプログラムとほぼ同じ内容をカバーしています。ハードですが短期間で濃縮された内容を学べる良いプログラムだと思っています。



幼稚園のフランス語
娘は幼稚園でもちょっとはフランス語を理解し話しているようです。ただ音とシチュエーションから意味を読み取って理解しているもののフランス語の単語として何かはよく分りません。

娘いわく子供たちが何かを指さして”見て!!”というときはフランス語では”オギャー”、遊びの時間が終わって”片付けなさい”と先生が言うのは”オギャーシュ”、大人が子供に”はい、どうぞ”と言ってものを渡すのは”ティアン”というそうです。大人はフランス語を文字から学んでいるのでどの単語かは分かりません。

これを試しにフランス人に言ってみると”オギャー”は”Regardez”、”オギャーシュ”は”Rangez”、”ティアン”は”Tiens”だと言うことが分かりました。娘の言っていることはほぼあっていてフランス人にも通じました。子供の言語学習方法の違いと、その能力の高さに驚きました。



Le Man 松井大輔選手が大活躍
Le Manという街のサッカーチームに松井大輔という日本人選手が所属しています。昨日の試合でLe ManはLyonのチームと対戦しました。Lyonは今のフランスで一番強いチームで、フランス国内の試合では圧倒的に強く、ヨーロッパの大会でも他の国のトップチームにひけをとらず堂々と勝ち抜いていきます。試合前にはLyonの圧勝とみんな思っていました。

ところがLe Manはがんばり、前半に松井大輔の得点で先制!その後リヨンのスーパースターたちが必死に攻めてきますがこれをLe Manの選手がはねかえしていきます。ヨーロッパの大会でも大活躍のLyonのジュニーニョ・ベルナンブカーノやベンゼマが素晴らしいプレーでシュートを打ってもキーパーが跳ね返します。

いつもは途中交代の多い松井も最後まで出場して走りまわっていました。Lyonの選手にも一歩も引くことなく当たっていくし、仲間からも普通にパスをもらって攻めていく姿からはフランスで堂々と戦っていることが伝わってきました。

学校のテレビでフランス人のクラスメートと見ていたのですが、”松井ってなかなかいい選手だね。今一番強いLyonに勝ったのだからすごい。”という評価でした。翌日の新聞でも松井の写真が載っていました。日本人がヨーロッパで活躍してくれるとうれしいですね。



日本人バイオリンの先生のコンサート
娘の日本人バイオリンの先生はÉcole Normale de Musique de Parisの出身です。のだめの留学先とは違いますが、どちらもフランスではトップの音楽院です。その学校のホールで先生がコンサートをやられるということで行ってきました。このホールは重要文化財に指定されていて全体をヴァイオリンの内部に見立てて設計されており、内装はほとんど木で出来ています。音響も最高で素晴らしいホールでした。

会場には学校の先生・生徒や近所の音楽好きの人などが200人ほど集まって盛況でした。先生は武満徹、ブラームス、ドビュッシー、プロコフィエフを演奏してくれました。クリスマスの発表会の時にドビュッシーの第一楽章だけ聞かせてもらったのですが今回は全部演奏してもらえました。

先生の演奏は素晴らしく、娘も“金メダル以上に上手だった”と喜んでいました。フォンテーヌブローの音楽学校で習っている我が家にとってのミルヒー先生だけでなく日本人の先生も素晴らしいバイオリニストで、こんな先生に教えてもらえるなんてありがたいことだと改めて思いました。



のだめも留学しているフランスの音大
のだめが通っていることになっているConservatoire National Supérieur de Musique et de Danse de Paris(国立パリ高等音楽院)は、トップクラスの学校なので音楽的な要求が厳しいだけでなく、年齢制限があり日本の音大を卒業してから留学する人のはとても少ないようです。のだめも留学後にクラスでも年上のほうになっている背景でもあるとおもいます。

他に日本人音楽留学先になっているのがÉcole Normale de Musique de Paris(エコールノルマル音楽院)です。フランスでは私立ではトップの音楽大学であり、パリとリヨンにある国立音楽院と並ぶ高等音楽院です。留学生の受け入れにも熱心なこともあってか、娘の日本人の先生もこの学校で学んでいたそうです。

どちらの学校もピアノ科の学生が多いようです。フランスの象徴的な音楽というとシャンソン歌手とピアノというイメージがあるのとも一致しています。バイオリンやオーケストラはウィーン、プラハやベルリンなどのもっと東の方のヨーロッパので盛んな気がします。

学生の方の卒業後の話を聞いていると、フランスでトップの学校を出てもプロとしてオーケストラに所属したりCDを出したりするまでにはまだまだ高い壁があるようです。のだめやその同級生もコンクールなどに挑戦して結果を出せないと先に進んでいけないようです。娘の先生も難易度の高い曲を弾きこなすプロ級の腕前に素人目では見えるのですがそれでも厳しいようです。音楽家の世界はビジネススクールよりもよっぽど厳しい世界だなとびっくりしました。



のだめカンタービレ(峰が一番)
以前上司だった方と飲んで話をしているときに、のだめカンタービレの登場人物で誰になりたいかという話になったことがあります。

僕は”やっぱり千秋ですかね”というと、その方には”おれは峰だね。だって清良とつきあえるんだぜ。千秋だとのだめだぞ。のだめもいいけど、毎日風呂に入らない女はきついって”と言われました。

確かにその通り。新たな物の見方と多様な価値観に衝撃を受けた夜でした。



のだめカンタービレ(正月スペシャル)
今更ながらのだめカンタービレの正月スペシャルを見ました。実は日本にいる頃からのだめカンタービレは好きで、全巻揃っていて、ときどき”ぎゃぼー”とか言っていました。

今回はヨーロッパ編で、のだめも千秋もパリに来ているので見たことのある景色が出てきて不思議な親近感が湧いてきました。特にのだめが黒木君に日本食を作る時に使っていた日の出米は我が家と同じものでうれしかったです。

のだめや千秋がフランスで苦労している姿には今の自分の状況がかぶり、そこから前進していく姿には勇気づけられました。彼らに負けずにがんばっていこうと思いました。



フランスのケーキ - Galette de rois
最近のフランスのPatisserie(ケーキ屋)にはGalette de roisというお菓子がたくさん並んでいます。Galette de roisはアーモンドクリームが入ったパイです。中に陶器の飾りが一つだけ入っていて、これにあたった人はその日は王様/王妃様になることができ、今年一年間は幸運が続くそうです。

Galette de roisはフランス語だと”王様のケーキ”と言う意味で、王冠がセットです。ケーキ屋さんで買った時も紙で出来た王冠がついてきましたし、娘も幼稚園で作ってきました。

我が家でも四人分を買ってきて食べてみました。当たりが入っていたのは僕でした!!
でも一人だけでなく家族全員に幸運が来ることを祈ります。

http://www.galette.info/what_galette_des_rois/index.html




歴史
ローマに行ってから娘が歴史に興味を持つようになりました。ローマの遺跡を見ながらローマ時代の話をしたところ、“そのあとはどうなったの?”、“そのころの日本はどうだったの?”と聞かれて、日本の歴史を1週間ほどかけて話をしました。その後アメリカの歴史を2日ほど話して、今はフランスの歴史でナポレオンあたりまで来ました。日本やフランスの歴史では娘が行ったことのある場所も出てくるので面白いようです。

僕は歴史は好きでよく本も読んでいたのですが子供にも分かるようにかつちゃんと全体の流れを抑えてと思うとなかなか難しいので毎晩子供たちが寝た後に歴史の勉強をして翌日に話をしています。今話していることも細かいことは娘はそのうち忘れてしまうのでしょうが、2000年以上前から人間がいろいろなことをやってきた歴史があるということは理解してくれればと思っています。

フランスに来た当初は世界にはいろいろな国があることを知って地理に興味を持ち、ウィーンに行った時には音楽家がいることを知って作曲に興味を持ち、ローマでローマ時代の遺跡を見て歴史があることを知ったようです。旅行先でいろいろなものを見て刺激を受けて、大人も子供もそこから一緒に学んでいけるような旅行は良いなと思いました。



統計データから見るINSEADの学生像
INSEADに来ている学生はどういう人が多いのかはみなさん気になるところかと思います。僕の印象はみんな優秀でそれぞれに個性的でありながら、文化の違いを受け入れてチームワークが出来る人たちというところでしょうか。さらにクラスメートを一人ずつ紹介ししていっても十分に面白い内容が書けるのですが、今回は統計的なデータを見ながらどういう学生がいるかを見ていこうと思います。

http://www.insead.edu/mba/life/classes.cfm

INSEADは毎年7月に卒業するJulyプロモーションと12月に卒業するDecemberプロモーションがあり、それぞれ約450人ずついます。1年間に約900人が卒業しており、また900人がキャンパスにいることになります。男女の割合は男性が76%、女性が24%となっています。他のビジネススクールと比べても女性はやや少なめかもしれません。女性をもっと増やしたいと思っているようですが、女性のアプリカントの数がまだ少ないことが大きな理由のようです。ただ人数は少ない女性陣ですが存在感では全く負けておらず、授業やその他の活動の場でもバイタリティのあふれる女性の活躍はとても印象的です。男女関係なく個性的な人が集まっていると思います。

Average ageやAverage work experienceは他のビジネススクールと比べてもやや高めかもしれません。26-28歳と29-31歳が77%を占めるのでこの年代の人が多い印象はありますし、Work experienceも5年以上の人が多くなっています。ある分野に関しては他のクラスメートに教えられるレベルの知識・経験を持っている人が多いので、クラスメートからも多くのことを学ぶことができます。また平均年齢を高くする要素として、INSEADは1年制のMBAなので2年間もキャリアを中断したくないと考える年齢が高めの人が来たがることがあるかと思います。もちろん20代前半のクラスメートもいるので年齢が高くないと受からないということではないと思います。

GMATスコアは他のトップスクールと比べても同じようなものかと思います。GMATもアドミッションにおける一つの評価項目になっているのであまり低いと受かりにくくなりますが、一方であくまでたくさんある評価項目の一つなので高ければ必ず合格するわけでもなく、ある程度の点が取れていてれば逆転することも十分可能ということだと思います。目安としてGMAT mid 80% rangeである660点以上は取っておく必要はあると思います。

INSEADの特徴である国際性はCountries representedの数とMother Tongueの多様性にも表れています。Countries representedにある76というのは76カ国の出身の学生がいるということです。またMother Tongueを見ると一番多いEnglishでも17%です。これはイギリス、アメリカ、オーストラリアなどの出身の学生をあわせて17%ということで、76カ国からの学生がおおきな偏りがなく集まっていると言えます。実際に僕のいたセクションには77人でしたが、フランス人が9人いたのが最多でした。5人で組むスタディグループでも同じ大陸出身者がグループ内にいないということもよくあります。この点はINSEADの特徴がよくあらわれていると思います。

またダイバーシティ・多様性も非常に高い印象があります。これはPrevious ExperienceとEducationに表れています。Previous Experienceは4つの項目しかないのでこれだけ見てもよく分りませんが、まずINDUSTRYを見ると、これは石油会社、メーカーやサービス業など多くの業種が含まれており、職種もセールス、マーケティング、財務、エンジニアなどのバリエーションも多いので、業種と職種の組み合わせでみるとクラスの中でほとんど重なる人がいません。またコンサルティングも27%と多いですが、これも戦略コンサルだけでなく、ITやHRなどのコンサルティングのタイプも異なるのであまり重複はない印象です。Financeも保険や銀行もありますし、インベストメントバンカーだけでなく、セールスやトレーダーもいるので、あまり重複はない印象です。またEducationを見てみると幅広く様々な分野を学んできた学生が来ていることが分かるとおもいます。Engineeringの割合が多くなっていますが、金融工学なども入るようですし、Engineeringを学んだあとでコンサルタントをやってきた人もいるので、いかにもメーカーにいる技術屋さんという人はあまりいません。この点でもかなりのダイバーシティだと思います。どの分野での勉強・仕事をしていた人が有利かということはあまりないと思います。それぞれの分野でリーダーシップを取ってきた人が集まっている印象があります。

今回見ていたデータは2007年に卒業された方たちのデータであり、その前後の年を見るとデータ的に多少の違いは出てくると思います。しかしどの年代の学生をみてもダイバーシティなどのINSEADの特徴は強く出ていますし、今後のINSEADの学生像は変わらないのではと思います。






easyJet
Strategyの授業のケースとして扱ったでeasyJetでイタリアに行きました。イギリスの航空会社と思っていましたが、フランス-イタリア間の路線もあるのでちょっと驚きました。easyJetの特徴としてYield Managementで成功していることを習いました。飛行機の座席あたりの売り上げを最大化するために、需要や残席数に応じて値段が変わります。(年末年始などのみんなが旅行したがる時期や直前で残席が少ない時には値段が高く、閑散期や席がたくさん売れ残っているときには値段が下がります。)インターネットでチェックしていると毎日値段が変わるので面白いのですが、早めに予約した方が安いだろうと思って予約しました。もうちょっと遅くなると数十パーセントは上がっていたので良いタイミングだったと思います。乗ってみると満席できちっと全席売れたようなので、直前だともっと高くなっていたと思います。

コスト削減のために機内食・飲み物・映画などのサービスはなく機内での飲み物・食べ物は有料で機内販売があるだけですが、約2時間のフライトなので別に気になりません。またコスト削減効率向上のために1台の飛行機を出来るだけ何度も飛ばすためにも、時間通りに離発着させることにこだわっているそうです。その結果か予定時刻より早く到着してくれたので満足度は高かったです。

ただ気になったのは席がチェックインのタイミングで割り当てられず、機内に入った人から早い者勝ちで取ることです。うちは二人の子連れなので並んで座れないと子供の面倒もみれず大変なことになります。幸いにも子連れは早めに機内に入れてくれるとのことだったのでゲートの前で待ち構えていると、タイミングよく息子のおむつ替えが必要なイベントが発生してしまいました。焦っておむつを替えて、ゲートに来ると他の人を飛ばして先に中に入れてくれたので並んで座れて一安心でした。チェックインのタイミングで席を確保させてほしいと思うのですが、これもeasyJet流なのかもしれません。

ケースで扱った企業のサービスを実際に利用してみると学んだことの理解度が深まり、これまでは普通に使っていたサービスをまた違う視点で見ることが出来て面白いです。



イタリアのイタリア料理(2)
Pizza(ピザ)
ピザは子供達も大好きで行く前から、娘は“イタリア旅行中に飽きるほど食べる”と宣言していました。その宣言通り、ランチとディナーは必ずピザのあるレストランに行っていました。ピザはトッピングにもよりますが5-10ユーロ(約800-1600円)で大きなものが食べられます。味はおいしかったのですが、日本でよく食べていたサルバトーレクオモやISOLAのピザのほうがおいしかったと娘が言っていました。確かにそうかもという気もしますが、ただフランスのピザはアメリカのピザのようであまりおいしくないので、久し振りにおいしいピザが食べれてよかったねとは娘とも話していました。

ピザは高級レストランに行くと食べられなくなります。元々カジュアルな料理だということもありますが、ピザを食べるときにはその他の前菜・パスタ・メイン料理を食べない場合が多く、客単価が低くなるのをレストランが嫌がるのも理由のようです。またピザの時にはワインでなく、ビールを飲むのもイタリア流です。
ピザマルゲリータ

Fromaggi(チーズ)
イタリアのチーズと言えばパルメジャーノレッジャーノのかと思うのですが、イタリアでも当然大人気でたくさん売っています。年数やクオリティが違うものが並んでいて、食べ比べるとやはり熟成が進んで良いと言われているもののほうがコクがあっておいしかったです。値段は日本で買った時の感覚だと半額近い値段で買えたと思うのでお得だと思います。

もう一つ印象に残ったのがモッツァレラでした。ピッツァマルゲリータで使われているチーズで、日本でもパックに入って売られていますが全然味が違います。特に水牛の乳で作ったモッツァレラは、香りや食後のふわっと口の中に広がってくる味が濃かったです。モッツァレラはパルメジャーノレッジャーのような熟成させるタイプではなく出来たてのタイミングで食べるのがよいチーズで、水につけて3日間しか保存できないと言われています。日本食だと豆腐のような位置づけです。日本で豆腐屋さんが毎朝手作りで作ってくれる豆腐とスーパーの豆腐が違うように、これはイタリアまで来ないと食べられない味かと思いました。
モッツァレラチーズ(トマトと合わせたカプレーぜ)

Dolci(デザート)
デザートもイタリア料理にはかかせません。ティラミス、パンナコッタ、アフォガードやジェラートもたくさん食べました。
ティラミス

イタリア料理はおいしくて6日間食べ続けてもあきませんでした。しかし、特に最近の日本のイタリア料理のレベルが高くなり本物のイタリア料理が食べれるようになってきたことがあって、イタリアに来て“こんなの食べたことはなかった、やっぱり本場はおいしい”という感動が少なかったです。ただフランスで食べるイタリア料理よりはおいしいので久々においしいイタリア料理を食べれて良かったです。

おみやげには生ハム、パルメジャーノレッジャーノ、ポルチーニ茸とバルサミコ酢を買ってきました。どれも日本でもフランスでも見つけられなかったクオリティのものを安く買えたのでまた食べるのが楽しみです。



イタリアのイタリア料理(1)
イタリア料理のレストランでちゃんと食事をするとコースはAntipasto(前菜)、Primo piatto(パスタなどの第一の皿)、Send piatto(肉・魚料理などの第二の皿)、デザート・コーヒーと続きます。ただここまで食べると普段のフランス料理(前菜・メイン・デザート)よりも皿数が多く食べきれないし、子供がおとなしく座っていられません。子連れだとカジュアルなお店しか行けないし、ちゃんとコースで食べないといけないわけでもないので自分たちで組み立てて食べていました。よく食べていたパターンは前菜を1-2皿、パスタ1皿、ピザ1皿、デザート1皿でしょうか。日本のイタリア料理のレストランであるパスタランチやピザランチのイメージです。これぐらいでちょうど良いなと思うのですが、まわりの人たちはみんなちゃんとメインも食べるのですごい食欲だと思いました。


Antipasto(前菜)
イタリア料理は前菜がおいしいと思います。野菜を焼いてオリーブオイルなどでマリネしたり、野菜やチーズのフライ、タコ・イカのマリネやサラダ、生ハム、オリーブなどどれもおいしくてこれだけでどんどん食が進みます。特にパルマの生ハムと言われるものはおいしかったです。生ハムも産地がパルマというだけでなく、さらにそこの生産者まで特定されたものがあり、これは抜群においしかったです。(ワインでも村の名前だけでなく生産者や畑まで指定されると格が上がるのと同じかと思います。)
野菜のグリルの前菜

生ハムとチーズの前菜

Primo piatto(パスタなどの第一の皿)
スパゲティも代表的なポモドーロ、カルボナーラなどだけでなく、ペンネの太いのや細いのなど今まで見たことのない形のものなどたくさん食べました。アルデンテは固めの印象で、自宅でもスパゲティはよく食べているのですがゆで過ぎていたかもしれません。それとかなり塩味が効いています。そういえばイタリアのイタリア料理は塩味がピリッと効いていたなと思いだしました。Rissot(リゾット)もいろいろ食べましたが、海老の入ったリゾットとポルチーニ茸のリゾットが特に美味しかったです。
スパゲッティポモドーロ

海老入りリゾット

Send piatto(肉・魚料理などの第二の皿)
ローマ、フィレンツェ、ミラノは内陸になるからか魚料理は少なく、肉が中心でした。あまり食べなかったのですが、ローマ地方の名物であるサルティンボッカ(牛肉の上に生ハムを乗せて焼く)とコトレットアラミラネーゼ(ミラノ風子牛のカツレツ)はおいしかったです。こちらの牛肉は日本よりも赤身が多くかたい肉が多いので、塊を焼いてステーキとして食べるよりも薄く伸ばして食べたほうがおいしいと思います。



イタリア旅行
P2-P3の休みにイタリアに行きました。今回はローマ、フィレンツェ、ミラノを6日間でまわります。ローマでローマ時代の遺跡を見たところで、ルネッサンスの時代にタイムスリップしヴァチカンを見たあとでフィレンツェをまわり、最後にミラノでショッピングをするコースです。

実はローマに来たのは4度目で7年ぶりになります。トレヴィの泉でコインを投げ入れるとローマに戻って来れると言われていますが、7年前にケチって10円分くらいしか投げなかったので戻ってくるのに7年かかりました。しかし、その間に塩野七海の“ローマ人の物語”全15巻や“チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷”にダン・ブラウンの“天使と悪魔”を読破し、ローマに関する知識もだいぶ深くなったところでやってきました。来てみて気付いたのは読んでからだいぶ時間が経っていることと、ローマの歴史は長すぎて覚えきれないので忘れていて、地球の歩き方を読んでいた妻よりもちょっとましというぐらいの知識レベルでした。
トレヴィの泉

あるときベルギーの人に、“ヨーロッパの歴史はローマから始まっていて、ローマから離れていくとそれがどう変化していったかが分かる。だからまずはローマを見てそれから周辺の国を見ていくとよい。”とアドバイスされました。確かにその通りで、紀元前からヨーロッパ周辺地域の首都はローマであり、そのローマの文明を今のフランスや東欧、トルコや中東、北アフリカの地域に広めていっています。ヨーロッパの街は広場とこれにつながる通りで構成されていますが、これもローマ人がはじめたそうです。パリの凱旋門も同じような凱旋門はローマ時代の皇帝がたくさん作っています。ヨーロッパの文明の出発点を見ることが出来るのがローマなのです。

難しいことは考えずに、ローマの遺跡を見に行ってもすごい迫力で圧倒されます。東京で歴史的な建物を見ても数百年前、フランスでもナポレオンの時代(1700年代)のものを見ることはあっても、紀元前後のものを見ることはありません。しかしローマでは西暦80年に完成したコロッセオや紀元前25年ごろにたてられたパンテオンなどの建築物がたくさん残っています。娘にとってもローマの歴史はスケールが違うということが分かったらしく、これはすごいものを見たと言っていました。またヴァチカン美術館にあるローマ時代の石像などを見ていると、これは本を読んでいた成果で結構知っている顔もあってうれしかったです。
コロッセオ

パンテオン

もう一つのローマの見どころはルネッサンス時代の建築や芸術であり、これはヴァチカンとフィレンツェが中心かと思います。ヴァチカンのサンピエトロ寺院はカトリックの総本山であり、大きさや豪華さはフランスにある世界遺産の大聖堂を圧倒しています。娘はこのサンピエトロ寺院が素晴らしく、声も出せずにうっとり見ていたそうです。またサンピエトロ寺院やヴァチカン博物館の中にはミケランジェロ、ラファエッロ、ダ・ヴィンチ等の作品が所狭しと並んでいます。その後に行ったフィレンツェでも絵画・彫像などのルネッサンスのアートを満喫しました。ルネッサンスのアートは華やかでありながらメッセージも分かりやすく好きなんです。
サン・ピエトロ寺院

今回はフランスに住んでいる状態でイタリアにきたのでフランスとの比較もできました。フランスだと建築はゴシックかロマネスク、絵画もナポレオンの時代や印象派などが目立つ気がしますが、イタリアはローマ時代とルネッサンスというフランスとは違う二つの組み合わせで、それぞれのスタイルと時代の関係が折り重なってきて面白かったです。



シャンパンのマーケティング
たまたまスーパーで安売りしていたシャンパンの話です。Canard-Duchene(カナール・デュシェーヌ)というワイナリーのシャンパンで、”Canard”はフランス語で鴨の意味で何となく気になるワインでした。興味を持ったので調べてみると、このワイナリーは1868年に樽職人であったヴィクトル・カナールとブドウ栽培農家に生まれたレオニー・カナールの結婚により設立されたワイナリーです。以前はLVMH(ルイヴュトン・モエシャンドン・ヘネシー)の傘下でしたが、LMVHの高級化路線で外されたそうです。今は普通のスーパーで25ユーロ(約4000円)で売られているシャンパンです。
Canard-Duchene

しかし日本では結婚からはじまった歴史にちなんでアニヴェルセル表参道・シャンパンブティックでしか購入できないそうです。写真と同じシャンパンも値段も9,450円なので、フランスのスーパーの倍以上です。スペシャルなシャンパンになるようにストーリーをつけてブランドイメージを作っている成果でしょうか。シャンパーニュの人はマーケティングが上手だと改めて感心しました。



セルフチェックアウトレジ
先日、ある日本のPOSレジメーカーからフランスに来ておられる方と話をすることがありました。日本で作った製品をフランスで販売することがミッションで、フランス市場でのマーケットシェアや利益を伸ばすことを目標として仕事をされているそうです。POSレジのユーザーである流通業はフランスではカルフール等の大手に寡占化が進んでおり、これらの大手流通業者がヨーロッパメーカーのPOSレジを使っていることからこの日本メーカーのマーケットシェアはそれほど大きくないそうです。

この状況では普通に商売をやっていても成長は期待薄なわけで、打開する手の一つとして他社よりも先を行った先進的な製品があればと思うところです。POSレジはバーコードスキャンや商品の値段の計算などの基本的な機能は既にコモディティ化したPCのような製品であり、今後はセルフチェックアウトレジやRFIDなどを活用していくことがトレンドになっています。特にヨーロッパではセルフチェックアウト型のPOSレジは導入が進んでおり、僕も近所のスーパーでよく使っています。このPOSレジはヨーロッパメーカーのものですが頻繁にトラブルが起きます。なかなかスキャンが出来なかったり、重さの測定が出来なかったり、お金を正しく読めなかったり、機械が突然止まったりといったことで、セルフチェックアウトレジの後ろにいる係員はトラブル対応要員として大忙しで効率がよくなったのかは時々疑問に思います。
セルフチェックアウトレジ

ここで日本から高品質で使い勝手の良い商品が出てくればフランスでも売れるチャンスがあるはずと思います。しかし日本メーカーの腰はなかなか重いようです。理由は日本市場でまだニーズが高まっていないので開発投資が進められないことです。日本のメーカーは日本市場に依存している場合が多く、日本市場で受け入れられることがはっきりしていない製品にたいして大きな投資をしてもリターンが得られない可能性が高いと考えて投資が進められません。

現状ではセルフチェックアウトに対してはヨーロッパの消費者・社会が積極的に取り組もうとしているおり、ヨーロッパ市場のほうが日本市場よりも先進的な製品が求められているだけでなく市場拡大も先に進んでいくと思われます。この流れの中では先進的な製品をまずはヨーロッパで投入して実績を作り、この製品をタイミングを見て日本市場に投入していくのがよいのではと思いました。もしもヨーロッパで世界標準となるよいソリューションを他社に作られてしまった場合に、日本市場・メーカーだけこの流れに逆らうことが出来ず日本市場も失うことにもなりかねないと思います。

この企業でもヨーロッパの競合メーカーと比べるとタイミングは遅れましたが、ようやく良い製品がでてきたそうです。ヨーロッパの流通企業にも、“じっくり時間をかけていただけのことはある”と言ってもらえるような製品だそうで、これで勝負をかけることになります。この製品がシェアを伸ばして収益アップにつながることを期待すると同時に、もっと早いタイミングで製品化出来ていればより有利な状況で勝負できたのだろうと思うと残念です。

この例に限らず、日本メーカーの製品は日本市場にフォーカスしすぎており、ヨーロッパでも売れる製品を作れるはずなのにそのための努力がされていないと感じています。フランスのお店で日本メーカーの製品よりも低機能・低品質な製品が安くない価格で販売されているのを見ると、フランスに住んでいる消費者としても不満を感じると同時に日本メーカーのビジネスチャンスはあるはずと日々思っています。



アルザスワイン
先日訪れたアルザスのワインをちょっと紹介しようと思います。アルザスはワインを作るのに必要なブドウを作れる最北端に位置しています。そのため日照量などの関係で赤ワイン用のブドウが出来にくくなっており、白ワインが中心になります。主なブドウは7種類あります。Pinot-Noirはブルゴーニュの赤ワイン用のブドウとしても有名ですが、アルザスだと日照量の関係で赤みが足りずロゼワインしか作れないこともあるようです。

-Riesling
-Gewurztraminer
-Pinot-Gris
-Muscat
-Pinot-Blanc
-Sylvaner
-Pinot-Noir

アルザスワイン

アルザスのワインは辛口ですっきりしたタイプのワインが多いです。アルザスとライン川の反対側の地域では甘口のドイツワインが作られていますが、ブドウも同じ種類のものを使っています。その理由はワインの製法にあります。ワインはブドウの糖分をアルコール発酵によってアルコールと炭酸ガスに分解します。ドイツの甘口ワインは早めにアルコール発酵を止めるので糖分多めでアルコールが少なめのワインが出来ます。ドイツワインの甘口のワインはアルコール度数が6-10度のものが多くあります。これに対してアルザスではアルコール発酵をさらに進めるのでアルコール度数は12-13度とフランスの他地域のワインと同じレベルです。またブドウの収穫時期を遅らせたり、一本の木になるブドウの房の数を減らすことでブドウの糖度レベルを上げるテクニックもあり、これはドイツのほうがよく使われるようです。フランス人は料理と一緒にワインを飲むことを考えるので、あまり甘いワインは好まないようです。


アルザスではLe crémant d'Alsace(ル・クレモンダルザス)というスパークリングワインを作っています。シャンパンと同じブドウ・製法で作っており、アルザスとシャンパーニュは隣の県でもあるので気候も近いはずです。つまり同じクオリティのスパークリングワインを造ることが出来るはずです。ところがシャンペンと呼ばれるスパークリングワインはシャンパーニュ地方で作られたワインだけが名乗ることが出来るのものであり、アルザスで出来たスパークリングワインはLe crémant d'Alsaceと呼ばれます。価格は半分ぐらいになってしまいます。以前は”シャンパンと同じ製法で作っている”と書いていたそうですが、これも書いてはいけないとシャンパーニュのワインメーカーから言われて書けなくなったそうです。シャンパーニュのメーカーはマーケティングにすごい費用を使ってブランドづくりをがんばっていることの差かと思います。このマーケティング・ブランドの差はアルザスのワイナリーも認めていましたが、クオリティは負けないとの自負を持っていました。



INSEADの教授
いろいろな学校のアルムナイの方からビジネススクールの教授は教え方もうまく、質問にも丁寧に対応してくれると聞いていました。INSEADに来てから感じるのはINSEADもその例外ではなく、教授のすごさを実感することが何度となくありました。そんな教授の別の姿を授業とは少し離れたところでの付き合いから知ることができました。

娘の通っている幼稚園や音楽学校に、教授の子供たちが通っているなどの縁で、P1であったLeading People and Organizationの教授、P2のFoundation of Marketingの教授とProcess and Operation ManagementのTutorialをやってくれたPhDの学生の3人とはいろいろ個人的な話ができました。同じ幼稚園に通う子供を持つ親同士になれば、子供を大事に思い子育てに悩む親仲間として話すことになります。異国の地で子供が新しい環境に馴染めるかや幼稚園で友達が出来ているかを気にかける思いには教授も学生も関係ありません。子育ての悩みはここでは書きませんが、授業以外の場での話をする機会を通じて教授が普段何をしているのかや教授としてのキャリアアップにも悩んでいることも知りました。

ビジネススクールの教授には同じ大学でPhDを取ってそのまま教授になっていくパターンもあれば複数の学校で経験を積みながらキャリアアップを目指すパターンがあります。また他の学校をベースにしながら、短期間の客員教授としてINSEADに来て授業を担当している教授もいます。教授から見てもINSEADは世界のトップスクールの一つであり、ここで実績を積むことでさらなるキャリアアップにつながると考えて来ているそうです。

INSEADとしても良い教授陣を揃えることは重要なことです。INSEADが教授を評価する基準としては各科目のエキスパートであるだけでなくダイバーシティも重視しており、教授陣も様々な国籍の人を集め、それぞれの教授にも異文化環境でのビジネスや教育の経験があることが求められます。またINSEADの教授の評価には、良い授業を出来るかが重視されます。(話題になる論文・本を発表することがより重視される学校もあるそうです。)

そこでINSEADの教授は教えることにこだわって綿密な準備をしています。MBAの授業のスケジュールを見ていると、教授は1.5時間の授業を週に4-8コマ持っている場合が多く、授業で教えている時間はそれほど長くはありません。しかし教授が授業の準備として資料の準備だけでなく、授業でどのような話の展開になるかをシミュレーションをしたり、関連テーマの最新動向などをリサーチしたり、他のコースとの関連性をとるために同僚の教授と話し合ったりとやることがたくさんあって、土日も仕事をすることもあるほど忙しいようです。各ピリオド終了時には学生の成績もつけられますが、学生による教授・授業の評価も行われます。ここでの評価が低い教授はそのコースを教えなくなるそうです。

子育ての悩みに限らず、INSEADの教授になり成功するのは大変だということがよく分かりました。MBAの学生としては優秀な教授がしっかりと準備をした授業を受けられるわけで、これはとてもありがたいことだなと思いました。






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