フランスMBA&音楽留学体験記
コンサルタント歴9年の父はINSEADのMBA、バイオリン歴2年の娘(4歳)は音楽学校で学ぶべく2007年7月から約1年間フランスに行きます。一緒に渡仏する母と1歳の息子の4人でのフランス留学体験を書いていきます。


プロフィール

MademoiselleMozart

Author:MademoiselleMozart
FC2ブログへようこそ!



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



FC2カウンター



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する



スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


バイオリンのレッスン終了
フォンテーヌブローの音楽学校はクリスマスの発表会で2007年は終わりましたが、その後もパリにいる日本人のバイオリンの先生のレッスンには行っています。年末も28日に行ってきて、これが今年最後のレッスンになりました。最近のレッスンのパターンはLe Petit Paganini(プチパガニーニ)を約45分、スズキの曲を15分、ソルフェージュを10分ほどやっています。

プチパガニーニは毎週20曲ほど宿題にしてやってきました。それぞれの曲は短いのですが、20曲ともなると自宅での練習でも一番時間がかかります。毎週宿題になった曲を自宅で練習し、レッスンでは宿題の曲を演奏して見てもらいOKであればまた次の曲が宿題になります。娘いわく、“プチパガニーニは短い曲だけど、移弦・和音・新しいポジションとかの新しい弾き方の練習になる”そうです。基礎練習でもあるのでコツコツやっているとだんだんうまくなっていくのかなと思っています。

プチパガニーニが終わるとちょっと疲れて集中力が切れ気味なところで、スズキの曲を2曲ほど宿題になってやっています。こちらはちゃんとした曲なので弾いている方も聞いている方も、ノリもよく進んで行きます。レッスンでは娘が演奏して直すべきポイントを先生に教えてもらって、その点を注意しながら自宅で練習するというパターンで進んでいます。娘いわく、“スズキの新しい曲が弾けるようになっていくのは楽しい。プチパガニーニで弾き方は練習しているから新しい曲で使っている弾き方も分かる。”そうです。

ソルフェージュは以前は音符を書いていましたが、最近はやっていません。娘いわく、“音符を書いていたら楽譜も読めるようになってきた。ファーストポジションのところは大丈夫だけど、サードポジションのところは時々間違える。”そうです。また最近はリズムたたきもやっています。先生に音符・休符を書いてもらって手拍子でリズムを取ります。レッスンでは先生が音符を書いて、娘が手拍子をしてみて、また自宅で練習となります。またリズムたたきになると息子も参加したがって、リズムは合っていませんが一緒に手をたたいています。娘いわく、“弾いているときに伸ばしたり、休んだりするときがちゃんと分かるようになるんじゃないかな?”だそうです。

こんな感じでレッスンと自宅での練習を続けてきました。日本は違うフランスのやり方に最初は戸惑いましたが、徐々にペースがつかめてきたようです。何よりもフランスに来てからも娘がバイオリンを好きで続けていくことが出来て良かったです。


スポンサーサイト

スケート
ここ一週間で3度もスケートに行っています。フォンテーヌブローの街中の広場に特設スケート場が出来て、学校の冬休みが終わる1月6日まで営業しています。大きなテントの下に氷があって、その周りに柵があるだけの簡単なリンクです。約1.5時間での入れ替え制で、貸靴代も含めて大人6ユーロ、子供4ユーロです。

フランス人も結構上手な人もいますが、いかにも初心者ですぐに転んでいる人もいます。ほとんどの人が貸靴で滑っていますが、中には自分のスケート靴で滑っている人もいます。

スケートは僕も大学生の時以来なので10年ぶり、子供達ももちろんはじめてでどきどきしながら滑りはじめました。やってみるとなかなか楽しくなってきて、娘もちょっとずつ手を離して滑れる(歩ける?)ようになってきました。娘も気分は浅田真央ちゃんのようで、楽しかったのか盛り上がって週に三回も来てしまいました。寒いのでずっと建物の中でばかり遊んでいましたが、寒さに負けず外で運動できたのはよかったです。

フォンテーヌブローのスケート場





La Défenseとユニクロ
アルザスから帰って来てもまだ冬休みということで、しばらくはフォンテーヌブローにいながらパリ観光をしています。今日は前から気になっていたLa Défenseに行ってきました。La Défenseはパリから地下鉄で10分ほど行ったところにあり、再開発された新都心のようです。建物がすべて新しく近代的で、パリ・フランスとは思えないところでした。中にはオフィスだけでなく、コンベンションセンター、ショッピングモール、マンション、ホテルなんかもあって、東京だとお台場かなと思いました。久しぶりに近代的なところに来てちょっとうれしかったです。
La Défenseの街並

La Défenseに行った目的の一つは12月14日にオープンしたユニクロを見に行くことでもありました。実は結構ユニクロは好きなんです。ユニクロはLa Défenseにあるショッピングモールに入っています。ヨーロッパではイギリスに続いての出店で、通貨がユーロの地域では初の出店です。2009年にはパリに大型店の開店も予定されており、La Défenseのお店では売れ筋商品や消費者動向の調査が目的の一つであるようです。その目的だとLa Défenseはイメージも良い地域で、新しいものを受け入れてくれそうな人が多そうなので良いロケーションかと思いました。

お店の印象はまずは小さいです。60坪ぐらいで隣にあったESPRITなどの他のブランドとほぼ同じ面積です。商品はユニクロらしいベーシックなシャツ、セーター、ジーンズが様々なカラーバリエーションで並んでいます。また変わったところでは石ノ森章太郎などのマンガのキャラクターTシャツが売っていました。マンガはフランスでは大人気なので面白いかもしれません。

ただ価格には驚きました。セーターも100ユーロ(約1万6千円)を超えるものがあり、ジーンズも40~60ユーロ(約6400から9600円)です。他ブランドと比べてもZARAよりも高め、隣のESPRITよりはちょっと安めというところでした。日本だとGAPやZARAなどと比較されることが多いのですが、隣にあったESPRITなどと競合しようとしているように見えます。

日本では上から下まであらゆるアイテムをユニクロでまとめ買いをしている人がいますが、品揃えや価格を考えると他の店と比較しながら見て行って気にいったものを数着買うお客さんが多いのではないでしょうか。お店を見ていてもお客さんは結構入っていますが、いろいろ見ても何も買わずにまた別のお店に入っていくウィンドーショッピング中のような人が多そうでした。この状況だとユニクロらしいベーシックな服は人と違ったことをするのが好きなフランス人にはちょっとまじめすぎて、他のブランドと比べられた時に他のブランドと同じ値段を払って買ってもらえるのかな(?)と思いました。

日本のユニクロをイメージして買い物に行ったら全く違うので驚いたのですが、これは日本とは違うアプローチでユニクロがフランス市場にチャレンジしているのだなとよく分りました。まだはじまったばかりですし一筋縄では行かなさそうですが、ぜひ成功して欲しいです。
ユニクロパリ店




チョコレート博物館
アルザス旅行で訪れたMusée du Chocolat(チョコレート博物館)のことを娘が気に行ったようで、よく話をしてくれます。その他にもストラスブールとナンシーの世界遺産になっている市街地、教会、広場なども行ったのですが、娘にとってはチョコレート博物館訪問が一番のイベントだったようです。ストラスブールの近くにあり、たまたま高速を走っているときに見つけたので立ち寄ったのですが、最初にビデオをみてチョコレートにまつわる展示を見て最後に試食のチョコレートをもらうパターンです。

http://www.musee-du-chocolat.com/musee.htm

この展示がいまいちで、チョコレートの歴史、製法やストラスブール地方のチョコレートメーカーの話をそれぞれ中途半端に説明してくれるので、何の話だかよく分らなくて娘に説明するのに困る展示でした。それでも娘にとってはチョコレートがカカオから作られていることと、チョコレート型を使って動物・魚・靴・バイオリンなど様々な形のチョコレートを作れることがとても印象に残ったようです。娘にとって驚きがあってよかったようですが、親としてはチョコレートの博物館は他の地域にもいくつかあるようなので今度はもうちょっとしっかりとした説明が出来る博物館に行ければと思いました。
カカオの木の展示





幼稚園の成績表
フランスの幼稚園も12月で最初の学期が終わったところで、成績表をもらいました。日本の幼稚園では成績表などなかったのでびっくりです。評価は以下のカテゴリー毎に詳細な評価項目があり、AからDまでの成績がついています。

Developpment et socialisation (発育と社会性)
Attitudes scolaires (学ぶことに対する姿勢)
Langage (言語)
Decouverte du monde (世界の発見-社会科)
Sensibilite, imagination, Creation (感受性、想像力、クリエイティビティ)
Agir et s'exprimer avec son corps (体を用いての振る舞いと実験-体操など)

とりあえず落第することはなかったのでホッとしました。成績を見ると友達と一緒に何かをしたり学ぶ姿勢などは比較的よいとされていました。娘は先生のフランス語での指示が分からなくても先生やまわりの子を観察してまねをするので、集中して話を聞いてよく観察してちゃんと理解しているように先生には見えたのかと思います。言語系の学習や授業で面白い発言できるかなどの項目では評価が低かったですが、これはフランス語のハンデもあるので厳しいと思います。あとは算数・数学系も評価が低かったのですが、幼稚園でやっている内容を聞くと10までの数字を数えたり順番に並べる程度のことなので日本の幼稚園でもやっていたはずです。これもフランス語で数字が分からなかったことが理由かもしれません。

あとはコメント欄に”Tres bonne adaptation. Eleve studieuse.” (とてもよく環境に慣れてきました。まじめに勉強する生徒です。)と書かれていました。確かに親から見ても過去4か月の幼稚園生活を振り返るとようやく環境に順応してきたかなと思います。最初は何だかよく分らないまま勢いで幼稚園に通い、1カ月ぐらいしたら登園拒否(?)があったり、最近はCamyというフランス人の友達が出来たらしく自分から進んで行くようになりました。ただその友達と何をしたのかと聞いても大したことはしていないのでどの程度一緒にいるのかもよく分りませんが、とにかく娘にとっては友達が出来て心強い存在なのです。

成績表の他にはこの学期中に描いた絵や作った工作などをまとめて渡してくれました。しかし中には明らかに別の子のものと思われる絵が混ざっています。娘もこれは自分のものではないと言うし、他の絵と比べて明らかにスタイルが違います。中には大人がやったとしか思えないものもありました。こんないい加減な幼稚園に成績をつけられて大丈夫なのかと不安になりますが、これに対応していくのもフランスでやっていくのに必要なことかと思うようにしています。



ルクセンブルグ
ストラスブールに向かう途中でルクセンブルグにも立ち寄ってみました。ルクセンブルグの国土は2586平方Km、人口48万2800人の立憲君主国です。日本の都道府県で一番人口が少ない鳥取県の人口60万人よりも小さいのに国としていいのでしょうか?サッカーのワールドカップ予選に国として出てきても、ポルトガルに6-0、リヒテンシュタインに4-0で負けています。以前から国として認める必要はないのではとちょっと思っていました。

調べてみて分かったのはルクセンブルグは世界のTax Havenの一つです。Tax Havenといっても完全に無税なわけではなりませんが、ここで運用される資金には譲渡益課税や利子・配当課税がかからず、そのうえ相続税・贈与税がなく、国外(地域外)で得た所得に対して所得税・法人税が課税されないなど、機関投資家や富裕な個人投資家に多大な便宜を提供しています。投資信託に投資した時にルクセンブルグ籍のファンドが多いなと思っていましたが、その理由にルクセンブルグでは割安に運用できることがあるようです。

ルクセンブルグに行く時にはフランスから車で国境を超えたのですが、車を一度も止めることもなく検問を通過しました。ルクセンブルグ市は見どころも少なそうなのでドライブしながら一周してみることにしました。ルクセンブルグ市は国の首都と言ってもは日本だと地方の県庁所在地ぐらいの大きさで、お店の看板にフランス語が使われていることもあってフランスの地方の町のような雰囲気でした。目玉と言われている教会やホールもあまり大きくないので気付かずに通過していました。

そんなこんなでフランスに戻ることにしたのですが、ガソリンが残り少なかったのでフランスとの国境に近いガソリンスタンドに入っていくとすごい列が出来ています。ガソリンが1リットル1.169ユーロとフランスと比べると10%以上安いのです。フランスでは街中のガソリンスタンドで1.3ユーロ、高速道路のスタンドだと1.4ユーロ以上します。税金の違いのようですが、フランス入国前にガソリンを入れる車がたくさんいるのも納得でした。
ルクセンブルグのガソリンスタンド

ルクセンブルグは税金などの独自の制度を持っていて、ヨーロッパの中でもユニークなポジションを持っているようです。経済的にも国民一人当たり収入は世界一だそうで成功しているとも言えます。こういう小国があるのもヨーロッパの特徴なのだなと思いました。



12/24の写真
12/24には近所のスーパーにもサンタクロースがいました。小屋まであって本格的です。こっちの人がサンタクロースの仮装をすると本物っぽく見えて、日本人がやるよりも迫力があると思います。これはハロウィーンの魔女の仮装を見た時にも思いました。
サンタクロース

こちらはフォンテーヌブローの街中にいた緑のサンタクロースです。なぜ緑かは分かりません。ちょっとコスプレでしょうか?
緑のサンタ

12/24は娘の誕生日でもあります。5歳になったことをケーキと子供用のシャンパン(炭酸入りリンゴジュース)で祝いました。
5歳の誕生祝いケーキ


街のクリスマス風景
フォンテーヌブローやパリで見かけたクリスマスの写真です。ちなみにフランス語でクリスマスはNoël(ノエル)で、サンタクロースはPere Noël(ノエルの父)で、Merry Christmasでなく“Joyeux Noël”(よいノエルを)と声をかけられます。

Printempsのショーウィンドウにいる操り人形です。Printempsはパリにある高級デパートの一つです。ここのクリスマスのショーウィンドウは操り人形で有名で、今年はクリスマスセールのテーマである北欧にあわせて北欧のイメージの動物が料理をしたり音楽を演奏したりしてくれます。この人形はすべて手作りで、半年以上前から企画を練って制作するそうです。操り人形は子供たちだけでなく大人もたくさん集まって見ていて大人気です。
料理をする動物1

料理をする動物2

動物のオーケストラ

シャンゼリゼのイルミネーションです。奥に小さく見える凱旋門までずっと続いています。いつも賑やかなシャンゼリゼですが、クリスマスの時期はさらに華やかです。
シャンゼリゼ

近所のPatisserieでもbûche de noël(直訳するとクリスマスの薪)が売っています。小さいもので15ユーロ、大きいものでは40ユーロほどしました。
bûche de noël

最後にアルザスで見た巨大なツリーです。
クリスマスツリー

では、Joyeux Noël!!

アルザス(フランス)
INSEADも娘の学校も年内のイベントはすべて終えたところで旅行に出ることにしました。今回は2泊3日でアルザスに行きました。ストラスブールはクリスマスツリーのモミの木発祥の地らしく、Strasbourg(ストラスブール)のMarche de Noël(クリスマス市)はフランス国内でもとても有名です。フォンテーヌブローからだと車で約5時間かかりますが、がんばっていってきました。

まず着いて驚いたのがとても寒い!フォンテーヌブローから西に向かってずっと車を走らせていくと雪が降っているのでもないのに霜と氷で真っ白の世界に入っていきました。西に行きすぎてシベリアまで行ったかと思うと、そこがアルザスでした。フォンテーヌブローよりも5度ほど気温が低く、朝は-8℃で日中もどんよりしていて0℃を超えませんでした。
アルザスの白い森

凍ったブドウ畑

こんなに真っ白だからこそ真緑のモミの木はとてもきれいなコントラストです。ストラスブールの人がモミの木を飾ろうと思った気持ちもちょっと分かりました。ストラスブールのクリスマス市に行ってみると広場に屋台のような店がたくさん出ていてすごい人ごみで、年末のアメ横か築地場外市場のような雰囲気です。売っているのはクリスマスの飾りとお菓子がメインで見たこともないほどたくさんの種類の飾りが並んでいて、目移りしながらも何個か買いました。また寒いので温かい飲み物が欲しいなと思っていると、ホットワインの赤・白とはちみつ入りホットオレンジジュースが売っています。せっかくなのでホットオレンジジュースを買って家族でまわし飲みしましたが、子供たちは嫌がっていました。
ストラスブールのクリスマス市の人

クリスマスの飾り

アルザスはよい白ワインがとれるところでもあるので、ある人に勧められたワイナリーも訪れました。親子3人と従業員2名でやっている家族経営の小さなワイナリーですが、Sylvaner, Pinot Blanc, Riesling, Muscat, Pinot Gris, Pinot Noir, Gewurztraminerといったアルザスで使われている主要なブドウのワインやCremont d’Alsaceというスパークリングワインを作っているだけでなく、Grand Cruの畑も持っているということで一通り試飲をすると10種類以上飲むことになります。ワインに対する熱い思いを持っていて、収穫の時期をずらして甘味をだそうとしたが2006年は気候の関係で狙ったレベルの甘味がだせなかったとか、2006年は赤ワインを作ろうとしたがロゼしか出来なかったが2007年は赤が出来たなどの話をしてもらい、ブルゴーニュ・シャンパーニュやドイツワインとの違いについても質問出来ました。あまりにも大人だけで盛り上がるので子供たちがうんざりしていましたが、そのタイミングで地下のカーブを案内してもらって2007年のブドウで出来たまだ樽に入っているワインを飲ませてもらいました。
ワイナリーのお兄さん

またアルザスはドイツとの国境に近いことからソーセージとビールというイメージがあります。フォンテーヌブローのスーパーでもSaucisse Strasbourg(ストラスブール風ソーセージ)は売っており、フランスのビールを探すとたいていはアルザスで作られています。ワイナリーで地元の料理が食べられるレストランを紹介してもらったので、そこに行って名物料理を頼むとやはりソーセージが出てきました。飲み物はBierre de Noël(クリスマスビール)を合わせると完璧にアルザスです。まわりの人の食べているものを見るとソーセージやハムも多いですが、ピザも人気のようです。また飲み物はほとんどの人がビールでした。あまりフランスっぽくないムードで不思議な感じでした。
Choucroute

また今回の旅行はホテルもとても楽しみでした。ストラスブールから30分ほど行ったところにあるChateauに宿泊出来たのです。12世紀ごろから代々続く由緒ある貴族が住んでいたらしく、現在の建物は19世紀に建てられたそうです。Chateauは“お城”と訳されることもありますが、“お屋敷”の方がイメージに近いと思います。村のはずれにある門をくぐって5分ほど車で庭を走っていくと建物が出てきました。大きなホールを通って二階に上がったスイートルームが僕たちの部屋でした。ベッドルームに小さなベッドのあるリビングルームとバストイレがついていました。絵がたくさん飾ってあり、一つ一つの家具がいい感じに古くてまさにフランスの古いお屋敷に泊まることが出来てとてもいい記念になりました。朝ごはんも晩餐会でも行われそうな広いテーブルで優雅な気持ちで食べられました。
Chateau

リビングルーム

朝食のテーブル

今回はテストも終わった解放感の中でアルザスの文化を楽しめて良い旅行でした。それにしても寒さに負けずに帰ってこれたのが何よりでした。



P1-P2を終えて
INSEADのプログラムは約2ヶ月のピリオドの単位で進められ、5ピリオド終えると卒業になります。P1,P2とP3の一部が必修のコア科目で、P3の一部とP4,P5が選択可能なエレクティブになります。July08のメンバーはこれまでにP1とP2を終えましたが、ここまではすべてコアカリキュラムで、コアカリキュラム全体で13コースのうち以下の11コースを終えました。コアカリキュラムではビジネスの基礎にあたるところを幅広く学ぶわけですがそのうちの80%以上を終えたところにいるわけで、全体像をほぼおさえたのかなと思っています。そこでここまでで得られたことと感想をまとめておきたいと思います。

Period 1
- Financial Accounting
- Financial Markets & Valuation
- Leading People & Groups
- Prices & Markets
- Uncertainty, Data & Judgement

Period 2
- Corporate Financial Policy
- Foundations of Marketing
- Leading Organisations
- Managerial Accounting
- Process & Operations Management
- Strategy

Program structure全体は以下のリンクを参照してください。
http://www.insead.edu/mba/learning_at_insead/structure.cfm

まずここまでの授業は広く浅く経営に関する全体像をつかむためのものという印象があります。授業で扱ったテーマの一部は仕事でやったことがあり、授業よりも数段深い知識と経験をもっていたので、コアコースの知識レベルはコンサルタントの仕事よりもかなり浅いレベルの知識だなと思いました。ただ範囲とスピードはとても速く、これまでの仕事では3か月のプロジェクトで取り組んでいたようなテーマを数回の授業でこなしていくので次々と新しいことが出てきます。常に勉強し続けていないと分からないことだらけで終わってしまいそうでした。そこでがんばって勉強していると大きな全体図がつかめてきて、自分がこれまでにやってきたことがどこに位置付られて、それが他の領域とどう絡んでいたかが見えてきた気がします。

またその中で自分の特徴も見えてきました。僕は日本の製造業のプロジェクトの経験があったのですが、日本の製造業でよく言われるJIT・カンバン・系列などはとても不思議な仕組みに見えるようで、その仕組み・背景とそれが日本の製造業の強さにつながっていることを話すと驚かれました。日本には僕よりもこの領域に強い人がたくさんいますが、それでもこちらでは注目されるのは日本が世界でも進んでいる分野だからかと思います。また理系の学部出身なのでファイナンスや統計などの数字系の科目は得意かと思っていましたが、これはそうでもありませんでした。数式や数字の羅列を見ても拒否反応は起こさないのですが、現実の世界の問題に応用するには数式以外の知識が重要で、これはしっかり勉強しないと分かりませんでした。

また自分の得意・不得意や成績の良し悪しとは別に、ケースを読んだり授業を受けていてそのシチュエーションに感情移入して自分ならこうするというイメージが湧いてくることが何度かありました。特にストラテジー、マーケティング、オペレーションやファイナンスでワクワク感がありました。卒業後には自分がワクワク出来るような仕事に就きたいと思うので、自分がどこに興味があるのかがちょっと分かったのも大きな収穫でした。

P1,P2の4か月はあっという間で、毎日目の前のことをこなしていくので精一杯でしたが、いろいろと学ぶことができてよかったです。



バイオリンの発表会
フォンテーヌブローの音楽学校でクリスマス発表会がまたありました。学校に通っている生徒が多いため、何度かに分けて行われています。きょうは娘の出番が二つあって、一つ目はJardin Musiqueでやっている合唱です。これは4-5歳の子供たちが集まってクリスマスの歌を歌いました。一番小さな子供たちの発表であり、みんな元気良く可愛く歌ってくれたので会場中が暖かいムードになる発表でした。
Jardin Musiqueの子供達

その後にハープ・フルート・ピアノ・チェロなどを習っている子供達の発表を挟んで娘のバイオリンソロの発表がありました。他に演奏しているのは7-8歳以上の子供たちばかりなので、4歳の娘がステージに出てくるとまわりの人たちはみんな驚いた表情で見て、司会の校長先生も“Oh! là là!”(あらまあ!)と言っていました。曲はここ数週間練習してきたメヌエットで、今日は繰り返しも間違えることもなく伴奏の先生の正確なリズムにあわせていい音で弾けました。演奏が終わると大きな拍手がもらえ、“Super!”と声をかけられ、“彼女は何歳だ?”とたくさんの人に聞かれてちょっとした有名人になっていました。娘もうまく弾けて拍手ももらえたのでうれしかったようです。

これでクリスマスの発表会はすべて終了です。12月になってから何度か風邪をひくこともありましたが、発表会の時にはなぜか元気になっていて無事にすべての発表会に参加できてよかったです。実は、この発表会の数時間前に娘の幼稚園にサンタクロースが来てくれたのですが、その前座で娘がバイオリンを弾きました。最近お気に入りのユーモレスクで、幼稚園の子供達も静かに聞いてくれました。(INSEADのクラスメートよりも行儀よく聞けるので感心しました。)



Tarte tatin(タルトタタン)
先日、作り方を教わったTarte tatin(タルトタタン)はフランス人の大好きなお菓子です。フランス人のクラスメートと食事に行くと、必ずタルトタタンを選んでいます。他に美味しいケーキはたくさんありますが、それでもタルトタタンは大人気です。

タルトタタンはフランスで生まれたリンゴのタルトですが、不思議な由来があります。昔フランスのある地方でレストランを経営していたタタン姉妹がリンゴのタルトを作ろうとしたところ、あまりの忙しさでタルトの生地を敷くのを忘れてしまいました。後で気がついてあわててリンゴの上から生地をかぶせて焼いたところそれがとてもおいしいと評判となったそうです。

先日もこのタタン姉妹流のタルトの作り方をならってきました。タルトの型にバターとキャラメルを塗ったところに焼いたリンゴを並べていきます。
リンゴをタルト型に敷き詰める

その上にタルトの生地をかぶせてからオーブンで焼きます。
リンゴの上にタルト生地をかぶせる

焼きあがったところでお皿ににひっくり返すと、タルトの中にリンゴが入ったタルトタタンの出来上がりです。
タルトタタンの出来上がり

とてもおいしいのですが、作っているところを見るととても不思議な料理です。タタン姉妹はタルト生地を敷く前にリンゴを入れてしまったのならリンゴを取り出してタルト生地をひいて入れ直せば良いのに、なぜそのままリンゴをしいてタルト生地をかぶせようと思ったのかが不思議です。フランス人のクリエイティビティといい加減さが反映された料理だと思いました。



ビジネスデベロップメント
数日前に書いたISPについて、“このようなプロジェクトをやろうとしているということはマーケティングのプロになろうとしているのか?”とよく聞かれます。マーケティングのプロもいいのですが、そこを目標にしているわけではありません。今回の件はコンサルタントの仕事を取る時のイメージで取り組んでいます。ちなみにある方によるとコンサルタントとしてクライアントを見つけて仕事を取るには次の三つのステップになると教わりました。

1.ビジネスデベロップメント
さまざまな業界・業種を見て、成長機会や今後取り組むべきテーマを見つけていく

2.クライアントデベロップメント
ビジネスディベロップメントで設定したテーマに興味がありそうな企業に対してコンタクトしていく

3.オポチュニティデベロップメント
プロジェクトの内容・成果物・期間や頂くコンサルティングフィーを決めて契約まで持っていく

卒業後の仕事は決めていないのですが、もし今後もコンサルタントを続けるのであれば自分でクライアントを見つけてきて売上と利益を確保することが必要になります。またコンサルタントをやらないとしても、企業のさらなる成長機会を見出してそこに向けて動いていくことは重要なことだと思います。そこでMBA留学ではここにあるビジネスディベロップメントやクライアントディベロップメントにつながる人脈づくりをどれだけ出来るかが大事だと思っています。

このうちの1.ビジネスディベロップメントについてはMBAの授業を受けながらずっと考えています。新しいことを習うたびに以前のクライアントにこの話を持って行ったらどうかなとか、クラスメートの話を聞きながら彼らの出身企業に自分の過去のプロジェクトの成果を持って行ったらどうかなとP1の時には思っていました。P2ぐらいからは業界・国などの地域の違いとそこでのどういうビジネスが出来るかを大きく捉えることが出来る瞬間が何度かありました。(常に出来るわけではありません。そこまで行ければ本当にすごいんですけど。)たまたまマーケティングはうまく形になったので進めていますが、他にもいくつか考えているテーマはあります。ただまだ自分でもうまく説明できなかったりしてまだまとめているところです。

ここでテーマをうまく設定出来れば2.クライアントディベロップメントに入るわけですが、今回のマーケティングの件は何の人脈もないところからはじめたので最初はどうしていいのかよく分りませんでした。あちこちに当たって砕けろで話をしていって玉砕することも多かったのですが、運よく該当分野で働いているアルムナイが見つかったのが決め手でした。ただどこに行ってもとりあえず話を聞いてもらえるということでINSEADブランドのすごさは感じました。本当はさらに踏み込んで3.オポチュニティディベロップメントでお金をもらうところまでやれるといいのですが、今の状況では勉強の機会をもらえたほうがよいのでこれは卒業後のことにしようと思っています。

INSEAD卒業後にいきなりすごい売上を達成することは難しいかもしれませんが、留学中のリスクフリーな環境でビジネスデベロップメントなどにトライできるのは良いトレーニングになっていると思います。これが卒業後にうまくつながるといいんですけど。



オーケストラの発表会
INSEADの試験も終わったところで、フォンテーヌブローの音楽学校でもAudition de Noel(クリスマスの発表会)がありました。当日は他のクラスでやっていた合唱や、ピアノ・バイオリンなどのソロの発表がありました。(INSEADの教授の息子さんがトロンボーンを演奏もしていました。)プログラムのちょうど真ん中でオーケストラの番が回ってきて、毎週一緒に練習していた子供たちと一緒に娘が出てきました。チェロの子が病気で休んだ以外はみんな揃っていて、バイオリン5人、チェロ2人、フルート1人、トランペット1人のオーケストラです。

先生の指揮のもとで、最初に音階を披露して、Deux allemandesとLe bouleauという短い曲を演奏しました。簡単な曲ですがみんなであわせることがなかかできず、毎週何度も繰り返し練習してきた結果、きょうはバッチリあっていて今まで聞いた中では一番上手にできていました。子供達もみんな満足気です。
オーケストラのメンバー

娘もオーケストラでみんなと合わせて演奏することの難しさと楽しさを経験するとともに、面倒見のいいお姉さんにいろいろ教えてもらえたことがうれしかったようでオーケストラは楽しかったと言っていました。

実はオーケストラの前にはINSEADのクラスのみんなと最後に集まるパーティをやっていてそこでも娘はユーモレスクを弾いていました。小さな子供が演奏するのを珍しがって喜んでくれて大きな拍手をもらうことができました。娘もすごい喜んでいて、人前で演奏するのがどんどん好きになっていっているようです。人前に出ていくのが好きではなかった時期もあったのですが、今は自分から出て行くようになったのはフランスに来た影響なのかもしれません。



エスカルゴ
先日のブルゴーニュ旅行以来、子供たちがエスカルゴ好きですごいことになっています。毎日エスカルゴを食べたいと言い、エスカルゴが焼きあがると子供たちはさっと集まってきて他の料理は待たずに一気にエスカルゴを食べてしまいます。ごっこ遊びではエスカルゴ屋さんに出かけています。ちなみにそんなお店はフォンテ―ヌブローにはありません。

エスカルゴはスーパーで売っています。普段は冷凍もので小粒のエスカルゴが12個入って1.2ユーロのものを買っています。またクリスマスにエスカルゴを食べる人も多いらしく、最近になって生のエスカルゴが並びはじめました。この時期は冬眠前で栄養豊富でよいらしいです。こちらは粒も大きくなって12個で4.2ユーロです。どちらもエスカルゴバターがつけて売られているので、買ってきたあとはエスカルゴ用のお皿に並べてオーブンで10分ほど焼くと出来上がりです。
エスカルゴ皿にのったエスカルゴ

焼きあがったら熱いのでエスカルゴ用のはさみでつかんで、中の身をひっぱり出して食べます。最近は高級レストランでもエスカルゴが出てくるようですが(プリティウーマンでもジュリアロバーツが高級レストランで飛ばしていました)、もともとはブルゴーニュ地方の郷土料理であり、1食10-20ユーロ程度のビストロでも前菜で食べることができます。日本ではなかなか食べられない料理ですしおいしいので時々食べていたのですが、なぜ子供たちが毎日・毎食食べたがるほどにエスカルゴで大騒ぎするのか理解できずにいます。
エスカルゴをはさむ



日本人のバイオリン発表会
日曜日には日本人のバイオリンの先生が企画してくれたミニコンサートがありました。他の日本人のピアノの先生との合同で、ピアノとバイオリンを習っている日本人の3家族が集まりました。生徒がたくさん集まった発表会というよりも、音楽好きの家族が集まったホームパーティで子供たちが演奏するイメージです。会場もある日本人のご家族が住んでいるパリのアパートでリビングにあるピアノを使ってのコンサートでした。

子供たち4人がそれぞれに練習している曲を発表し、最後にピアノの先生とバイオリンの先生の演奏を聞くプログラムでした。娘は練習していた成果は出せて、いい音で弾けていました。ピアノの先生がきちっとあわせて伴奏してくれたのもうれしいようでした。先生の演奏はバイオリンの先生とピアノの先生によるドビュッシーのピアノとバイオリンのソナタで、さすが日本の音大卒でパリまで留学しただけのことはあるレベルの高いもので、こういう演奏を家で聞かせてもらえるなんてありがたいと3家族で感謝していました。
ピアノを弾くお姉さん

そのあとにはクリスマスプレゼントを交換し、各家族が持ち寄ったお菓子を食べながらいろいろとお互いの話をしていました。他の家族は外務省と日本のメーカーから来ている駐在員の家族でした。フォンテーヌブローではなかなか出会えないので、日本企業の話や外務省の話を聞ききながらヨーロッパから見た日本やフランスと他国との比較などについていろいろ話をできたのは僕が今後考えていきたいテーマと重なるところもあって非常に参考になりました。特に日本のメーカーの方がヨーロッパ市場で同シェアを伸ばすかについて苦戦されているお話は、MBAで学んでいることと絡めてどうすればよいのかを考える良い機会になりました。日本企業に対して提言したいことがまた増えた感があります。

音楽やいろいろなお話が出来てことに加えて、久しぶりに羊羹などの和菓子を食べられて、たまにはこういう日本人の集まりは良いと思いました。企画してくださった先生方に感謝です。



RacletteとTarte Tatin
試験期間中ではあるのですが、知り合いのフランス人家族がお菓子教室&ディナーを企画してくれたので行ってきました。フォンテーヌブローからは15分ほど車で行った村にお家があり、行くと暖炉に火が入っていてフランス人のおうちにお邪魔した感じがしていきなり気持ちが盛り上がってきました。
暖炉

まずは最初にTarte Tatin(タルトタタン)を作りました。フランス人の大好きなアップルパイで我が家も大好きです。タルトの生地をこねるところからはじめて、リンゴを焼いて、タルトの型に入れてオーブンに入れて待つこと30分で出来上がりです。思ったより簡単に美味しく出来てびっくりでした。今度は我が家でもやってみようと思います。
タルトタタン

ディナーはRaclette(ラクレット)でした。スイス料理として有名なようですが、フランスでもすごくポピュラーで冬には毎シーズン5,6回は食べるそうです。専用のラクレットグリルでチーズをトロトロになるまで焼いて、ハムやジャガイモにつけて食べます。子供の頃にアルプスの少女ハイジがトロトロにとかしたチーズをパンにつけて食べているのを見てあこがれていましたが、同じような料理が食べれて親が喜んでいました。もちろんとてもおいしくて子供達もどんどん食べました。チーズをメインにしてお腹一杯になるまで食べたのは初めての経験かもしれません。先日ブルゴーニュで買ってきたワインも持っていったところチーズとの相性もよく、これもおいしく飲めました。
ラクレットグリルでトロトロに溶かしたチーズ

お礼に娘がバイオリンを弾いたところで、タルトタタンにアイスクリームを添えてデザートとコーヒーを頂いて一息つくともう4時間が経っていました。まだまだフランスにはおもしろいものがあることが分かり、招待してくれたフランス人家族には大感謝でした。



凍っている車
授業がすべて終わったところで試験が始まりました。今回は6科目もあるので大変です。二日目の試験に行くために朝、車を見るとすべてのウィンドウが見事に凍りついていてなかなかは何も見えません。窓を開けることもできませんでした。エンジンをあっためて暖房をかけて約10分後にようやく外が見えるようになったので出発です。ちょっと早めに家を出たつもりが、必死に飛ばしてなんとか試験時間に間に合いました。
朝の車

対策としてフロントガラスの氷をとるための道具を買いました。フランス人は毎朝これでガリガリやっています。これで少しは時間が短縮できそうですが、それでも夏よりも朝はさらに余裕を見て準備しないといけないですね。
フロントガラスの氷取り



Leading Organization
P2の最後に受けたのがLeading Organizationの授業でした。(授業の順序に別に深い意味はなく、たまたまそのようにスケジュールされていたからです。)このコースはMBAでいうOrganizational Behavior(組織行動学)にあたるもので、実際の組織の変革をどのように進めていくかを学びました。これまでの仕事でもシステム導入や合併後統合などのプロジェクトで、組織や人のマインドセットを変えていくことが必要になることがありました。正しいことを言っていてもそれが必ずしも認められるわけではないことも何度も経験してきました。戦略をたてたり投資の意思決定をすることも重要で難しいことでもありますが、そこが上手くいっても組織の問題で失敗に終わることが多いのも現実だと思います。

この授業ではストラテジックデザイン・ポリティカル・カルチャラルの3つの観点から組織について議論しました。ケースやクラスメートの意見を聴きながらなぜ組織がうまく機能するのか/しないのかを考えていると、これまでの自分の成功・失敗体験とつながってきて自分がなぜ成功・失敗したのかを説明できるようになってきました。組織や人の問題はとても深く、正解のない場合も多いのですが、自分の行動の理由を以前よりは説明できるようになり、次に同じようなシチュエーションに遭遇した時にはこの反省を活かして行動できるようになれば、ちょっとはうまくいく確率があがるのではと思いました。ビジネススクールで学ぶことと実践はまた別だとよく言われ、僕もその通りだと思いますが、その中でも実践で使えそうな何かを提供してくれる場であると思っています。組織や人の問題はこの話があてはまると思いますが、それでもやはりビジネススクールに来た価値はあると思えるコースでした。



Managerial Accounting
P2のコースであるManagerial Accountingはそのまんま管理会計のコースです。会計は財務会計、管理会計と税務会計の三つの柱があり、P1では財務会計を、P2では管理会計をやりました。税務会計は国ごとに制度が違うこともあり、取り上げて勉強はしないのですが随所にエッセンスはでてきました。

今回の先生はハーバードで教えていた経験があるためか、すべての授業でケースを使うケースメソッドでした。そこで財務デーや非財務データを使ってどのような意思決定を行うか、企業のプランニング、評価、コントロールをどうしていくかを学びました。今回の授業でとにかくすごかったのは最初はただの数字の羅列にしか見えないものが授業の中で分析していくと、そこで行われている企業活動の内容がどんどん浮かび上がってきます。特に後半の授業では、経営者や従業員の心理・行動パターンが見えてきて、さらにこれをどうコントロールするかが課題になってきます。

財務データの分析は仕事でもちょっとやっていたのですが、授業を受けながらデータからここまでのことが見えるのかと驚くことばかりでした。僕の思っていた会計の範囲を超えて経営の核心に迫っていく授業は、まさに目から鱗が落ちることの連続でした。会計は退屈なものというイメージを持っていた時期もあったのですが、この認識は大きく間違っていたとINSEADに来てから思いなおしました。



浦和レッズ
レッズすごいですね。アジアチャンピオンズリーグを制覇した次には、クラブW杯でも準々決勝に勝って、次はACミランと対戦です。準々決勝の状況はネットの速報でチェックし、YouTubeで画像も見ました。僕は運動が得意ではないのでスポーツ選手はすべて尊敬しているのですが、その中でも世界レベルの舞台で活躍している日本選手は特に尊敬しています。(ビジネスでも国内での競争だけではなく、海外で世界レベルの競争にチャレンジしている日本企業をより尊敬しています。)

しかしこんなに浦和レッズががんばっているというのに、フランスでは全く注目されていません。フランスの新聞のサッカーの記事でもフランスリーグやヨーロッパの大会のことがメインです。そもそもクラブW杯自体が注目度が低くフランスのチームが出場していないこともあるのでしょうか。

一方でACミランの母国イタリアのGazzettaという新聞ではクラブW杯のことが出ていますが、テーマは“ACミラン対その他世界”です。記事の内容はACミランの選手の調整状況で怪我をしていた選手が復帰できるかどうかが中心です。浦和のことは試合結果がちょっと出ていて、ACミランの対戦相手が決まったことが大事なことのようです。

浦和レッズの活躍は残念ながらまだまだヨーロッパの人に認めさせるところまでは行っていないようです。こうなると次のACミラン戦も勝ってもらうしかなさそうです。そうなれはヨーロッパのサッカーファンの間で浦和レッズは一気に有名なクラブになり、同じ日本人として僕もフランスで自慢が出来ます。ぜひぜひがんばってください。フランスから応援しています。



モミの木
クリスマスも近付いてきて、あちこちでモミの木が売っています。スーパーや花屋でも売っていますが、INSEAD近くには臨時のモミの木市場(?)が出来ていてたくさんのモミの木が売っています。80センチ程度のものから2メートルを超えるものまで大小様々で、次々とフランス人が来て買っていきます。日本だと門松やしめ縄を売っているイメージに近いのかもしれません。
モミの木の市場(?)

せっかくなので見に行って我が家にも約1メートルのモミの木を買ってきました。約30ユーロです。去年まではドンキホーテで買った1500円ぐらいのプラスチックのクリスマスツリーでしたが、今年は生のモミの木ということでうれしいです。これから飾り付けを買いに行ってクリスマスっぽく仕上げる予定です。
わが家のモミの木



パエリア
フォンテンブローのマルシェに行くと、いつもパエリアをその場で作って売っていて気になっていました。パエリアはもちろんスペインの料理であり、スペインの食材と一緒に売られています。これまではせっかくフランスにいるのだからとフランスの食材を買って帰ることが多かったのですが、きょうはフランス人が列を作って買っていて、とてもおいしそうだったので買うことにしました。
パエリア

家に持って帰るとまだ温かく、海老・イカ・ムール貝・鶏肉に野菜もたくさん入っていておいしそうです。子供達もどんどん食べています。昨日のエスカルゴでも思ったのですが、子供達もだいぶヨーロッパの味付けに慣れてきたようです。家族四人でおいしくたべて、よいお昼ごはんになりました。





ブルゴーニュ小旅行
週末はINSEADのクラスメートの家族と一泊二日でシャンパーニュに行くはずだったのですが、彼の娘さんが病気ということで残念ながらキャンセル。代わりにブルゴーニュに行ってきました。今回はDijonやBeuaneなどのいわゆる有名なワインナリーのあるエリアからは150kmほど北になるAuxerreやその周辺のワイナリーです。フォンテーヌブローからだと車で1時間ちょっとで着きました。

お昼はAuxerreで食べたのですがせっかくブルゴーニュに来たのでエスカルゴと牛肉料理の中から牛タンをたべました。エスカルゴは近所のスーパーのものよりもおいしいと言って子供たちが勢い良く食べてしまいました。こんなに子供たちがエスカルゴ好きとはしりませんでした。いいエスカルゴを買えるところを探さないといけなそうです。牛タンはフランスに来てからはじめて食べたのですが、かなりスパイスを多く使って煮込んでありました。日本の焼き肉だと牛タンはさっとあぶってレモンをしぼってあっさりと食べるパターンが多いと思いますが、こちらの牛タンはくせがあるのか味付けがしっかりさせたほうがよいのかもしれません。それでも食感は牛タンで、おいしかったです。
牛タン

その後カテドラルを見てからワイナリーに向かいました。最初に行ったのはIrancy村にあるDOMAINE ANITA ET JEAN PIERRE COLINOTです。ここは以前から大家さんに勧められていたのですがこれまで行けずにいたワイナリーでした。Irancyなども含めたブルゴーニュの北のエリアは日照量などの関係で赤ワインはあまり作られておらず、白ワインが有名です。特にChablis(シャブリ)が有名です。そんな中でIrancyでは赤ワインを中心に作っています。ぶどうの種類を少し変えているようでまた違った個性があります。今のオーナーは5-6世代目にあたるそうで、歴史もあります。そんな工夫の様子も聞きながら10種類以上を試飲させてもらい、その中から気に入った4種類を買ってきました。
ワイナリーのオーナー夫妻と

次に向かったのは以前にも行ったGoisotですが、ここは既に品薄になっており販売はしていないと言われてしまいました。8月に来て買って帰りとても気に入ったので今日もわざわざ買いに来たと粘ったのですが、それも通じずに手ぶらで帰るしかありませんでした。とても残念ですが仕方ないです。生産者が売ってくれないワインも、まだ日本では販売しているようなので興味のある方は買って試してみてください。

GOISOTのワインを販売しているサイトへ

その後は収穫も終わって、ブドウの木だけが残されたブドウ畑の間をドライブしながら帰ってきました。家を出てから帰ってくるまで約6時間でしたが、思ったよりいろいろと回れてよい小旅行になりました。
冬のブドウ畑



ElectiveとISP
2008年の1,2月にあるP3からはElective(選択科目)が入ってきます。用意された選択科目から自分の受けたいコースにBiddingをした結果、希望通りのコースを取ることができそうです。受講可能なコースをちょっと多めに確保したので実際に1月に入って授業を受けてみてから最終的に決めようと思っています。

これらのコースとは別にIndependent Study Project (ISP)をやりたいと思っています。ISPでは自分が興味のあるテーマについて教授の指導を受けながら勉強・リサーチを行い、最終的にはレポートやプレゼンテーションをすると単位がもらえます。今回は以前にも書いたマーケティングのネタを具体化することが出来そうです。テーマは“Can Japanese manufacturer increase their market shares in Europe?”(日本メーカーはヨーロッパでマーケットシェアを伸ばせるか?)です。

http://mademoisellemozart.blog110.fc2.com/blog-entry-127.html

マーケティングの教授には面白いテーマだと言ってもらえました。“なぜ中国や韓国のメーカーはアグレッシブにヨーロッパの市場に入って一部のメーカーは成功しているのに、よりよい製品を持っている日本メーカーはおとなしいのか?”と聞かれました。マーケティングの教授からも日本メーカーは海外でもっと成長するチャンスがあると思ってもらえているようです。

またこの話を日本のメーカーの方にもし続けていました。一部の大手メーカーからは“ヨーロッパ市場は今後投資をしていく予定はない”と冷たく言われてしまいましたが、INSEADのアルムナイで大手メーカー勤務の方に相談したところよいテーマだと応援していただくことができ、その会社のパリのマーケティングマネージャーを紹介していただけました。そのマネージャーの方と話をしたところ快くやってみようと言っていただけました。

いろいろと相談したところ、まずはフランスのエアコン市場をターゲットにして調査してマーケティング戦略を考えてみたいと思っています。フランスはそんなに暑くはないのでエアコンの普及率は20-30%程度と低いのですが、地球温暖化の影響もあってか暑い夏を迎えることがあり、2003年には熱波で死者が出るほどの暑さでした。またこの市場では日本のメーカーも大きなシェアを持っているそうです。このような状況なので単なる調査やインタビューでうまくいったこと/いかなかったことをまとめるのではなく、今後どうするべきかを日本のメーカーに提言できるようなものをやってみたいと思っています。

教授・アルムナイ・カリキュラムなどいろいろなチャンスが用意されていて、こんなことが実現できてしまうのはさすがINSEADと感心しました。INSEADにあるオポチュニティは活用して今後のキャリアにつなげていこうと思いました。



Corporate Financial Policy
P2でやっていたCorporate Financial Policyはファイナンスのコースで、P1でやっていたFinancial Markets & Valuationの続きでもあります。以前はP1のコースをファイナンス1、P2のコースをファイナンス2と呼んでいたようです。内容はForwardやOption、企業のDebt/Equity ratioやIPOや配当などのコーポレートアクションが企業価値にどのような影響を与えるのかを勉強しました。

ForwardやOptionは証券会社やアセットマネージメント会社でプロジェクトをやっていた時にトレーダーやファンドマネージャーが取引しているのを見ていたのですが、なんだかさっぱり分からない商品でした。今回のコースを受けてオプションの仕組みやプライシングの根拠がようやく分かりました。もちろんトレーダーになるのは無理ですが、どういう時にオプションを使うとよいかやそのリスクを理解して使っていくことが出来るのかなと思いました。何度か本で勉強したことがあったのですが、常にこんがらがって分からなくなってしまっていた内容を分かるように教えてくれたINSEADの先生は流石だと思いました。

また配当や新株発行、自社株買いなどの企業の行動を投資家やアナリストがどう受け止めて投資行動に反映されるのかは非常に勉強になりました。行間の読み合いのような世界で、的確にコミュニケーションすることの難しさを知ることが出来たのはビジネススクールならではの経験だなと思いました。

またこの授業はクラスメートの発言から学ぶことが多かったです。オプションのセールスやトレーダー、インベストメントバンカー、ヘッジファンドのファンドマネージャー、アクティビストファンドのファンドマネジャーがクラスにいて、授業の内容を現実の世界とリンクして話してくれるとともに、今までよくわからなかったファイナンスインダストリーの人がどういう仕事をしているのかやそのマインドセットも知ることが出来たのも収穫でした。



クリスマスの発表会
フォンテーヌブローの音楽学校でクリスマスの発表会が企画されています。娘はJardin musicqueでやっている子供たちの合唱、オーケストラとバイオリンのソロの3つも出番をもらえました。またパリで習っている日本人の先生のところでも発表会をやってくださるので、そこでも演奏させてもらうことになりました。

合唱はクリスマスの曲を二曲、オーケストラは音階と簡単な曲をやるようです。ソロではメヌエットとユーモレスクを弾く予定です。ユーモレスクは最近練習をはじめたのですが、ミルヒー先生はある場所を“ここはシでなくレで弾くよう”にと言って楽譜も書き換えてしまいました。スズキメソードの楽譜を書き換えるなんて罰当たりなことをと言われそうですが、ミルヒー先生はそんなことは思いもしないようです。聞いてみるとこれはこれで良いのかなと思うのですが、普段からスズキのCDを聞きなれているとちょっと違和感があります。

とにかく7月にフランスに来てからはじめての発表会であり、年末の区切りでもあるので娘にはがんばってやってもらってよい思い出にしたいと思います。



Strategy
P2でとっているStrategyのコースはMBAでいうところの戦略(そのまんま)です。5フォースやバリューチェーン分析などの定番に加えて、INSEADで最も有名だと思うブルーオーシャンストラテジーも習います。業界や企業を分析してその企業の進むべき方向を決めるわけですが、先生の話を聞いていると面白いしシンプルで簡単な話に思えます。ところがいざ自分でやってみると抽象度が高いこともあって何の話をしているのか分からず、データや事例を引用するといろいろな解釈が出来てしまい、いろいろなことがごちゃごちゃになって分析結果を見ても結局どうすればよいのか分からないという結論に陥ってしまうことがあります。仕事でも何度か企業戦略立案に関わったことがありますが、やりがいはあるのですが本当につらい仕事でした。

コースの半ばでそこまでに学んだことを使って、ある企業の過去の戦略分析と将来の戦略を立ててプレゼンテーションをするグループアサインメントが出されました。グループで2時間ほど話し合った後でそれぞれにスライドを分担して作ってみると大混乱です。それぞれのスライドで言っていることは間違ってはいないのですが、なぜその企業が成功・失敗したのかを答えることはできておらず当然ながら将来の方向性もあいまいです。いろいろ習ったフレームワークの使い方もピントがずれています。

僕が一人でまとめたほうがまだましに思えたので、一人でやると提案してみたのですがやはりみんなでやろうとなりました。授業で習ったことを復習しながら、その企業のおかれている状況と成功・失敗の要因を整理していきました。半日ほどかけてやってみると習っていたことが何だったのかが分かってくるとともに、納得感のあるプレゼンテーションが出来てきました。最後には僕が一人でやるよりも数段良いパワーポイントの資料が出来上がりました。そのパワーポイントの資料は僕のセクションにある15グループの中でもっともよくまとまっていると評価してもらえました。グループワークの力・成長を実感できたとともに、今後戦略系の仕事をやることになったときには前よりちょっとうまく出来るのではと思えるようになったのがこのコースでの収穫でした。



Foundation of Marketing
P2でとっているFoundation of MarketingのコースはMBAでいうところのマーケティングです。3C、4Pなどのフレームワークを使って売上と利益をどう伸ばすかを考えています。どのマーケットセグメントをターゲットにするかや製品をカスタマイズするかなどのケースは面白かったのですが、特に中国のメーカーであるハイアールのケースが印象に残っています。これは中国で高品質製品としてマーケットシェアを獲得し、中国家電業界のリーダーとなったハイアールがどのように海外に進出し、グローバルにブランドを強化して成長していくかの話でした。その授業では何人かの学生がハイアールの作っている冷蔵庫はクオリティが高くブランドイメージもよいのでこれから世界的に伸びていくと思うと発言していました。また冷蔵庫などの家電は機能も成熟しており、機能面での差別化は難しいと言っていました。

これに対しては同意しかねるものがありました。日本の家電は冷蔵庫や洗濯機などでもハイアールや他の国のメーカーより高機能であり十分に差別化出来ており、日本の消費者はより高価な日本製品を買っています。このことを話したのですが、クラスメートは高機能な家電というものを知らないためにいまいち理解しきれないようでした。うまく伝えられず悔しい思いをすると同時に、日本メーカーの持つ高機能な製品の価値や存在そのものがヨーロッパの人には知られておらず、これを的確に伝えて理解してもらうことが出来れば日本製品の販売を伸ばすチャンスがあるのではと思いました。

そこでまずは日本製品をヨーロッパでどのようにマーケティングしているのかの実情を調査し、さらに日本製品をヨーロッパに広めていくチャンスがないかを検討するリサーチプロジェクトをやれたら面白いなと思っています。この話を日本の家電メーカーの知り合いにしてみたのですが、あまり反応はよくありませんでした。単に僕が相手にされていないのか、それともヨーロッパでの販売を伸ばす気はないのでしょうか?



オマール海老
ロタウィルス(?)からも回復して元気になってきました。しかし楽しみにしていたイベントも全てキャンセルしてずっと自宅でおとなしくするしかなくなってしまったので、ここはおいしいものを家で食べてまたがんばろうということでオマール海老を買ってきました。オマール海老は1匹8.5ユーロ(約1,400円)というなかなか高級な食材ですが、1匹おまけしてもらえたのでお買い得でした。
オマール海老

つっつくとまだ動くオマール海老をまずは3分ほど茹でたあとで半分に割り白ワインで蒸すだけのシンプルな料理にしました。食べてみると身に弾力もあり、噛めば噛むほど味が染み出てきて感動です。身が簡単に外せるので手間にもならず、子供達も喜んで食べています。フランス料理だとバターなどを使ったソースを作るのでしょうがそれは難しいのであきらめたのですがそれでも十分に楽しめました。またオマール海老を蒸した後のソースでパスタも食べたのですが、これもスープが効いていてとてもおいしかったです。娘には“2匹じゃ足りなかったんじゃない?”と言われてしまいました。

家族四人でおいしく食べられたのでこれで週明けには普通の生活に戻れるなとほっとしました。






上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。