フランスMBA&音楽留学体験記
コンサルタント歴9年の父はINSEADのMBA、バイオリン歴2年の娘(4歳)は音楽学校で学ぶべく2007年7月から約1年間フランスに行きます。一緒に渡仏する母と1歳の息子の4人でのフランス留学体験を書いていきます。


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ワイナリー巡りの成果・その2
ワイナリーをめぐって分かったのは娘のワインに関する才能です。最初はよく分かっていないようだったワイナリー訪問もある時期から一緒に一口ずつ舐めるようになり、しばらくするとこれはよい・いまいちといいはじめました。娘もブルゴーニュワインが好きなようです。

娘が大きくなったらちゃんとしたワインの飲めるいいお店に連れて行こうと思います。そして変な居酒屋に連れて行くしょぼい男にひっかかることのないように教育しようと思っています。


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ワイナリー巡りの成果・その1
ブルゴーニュなどワインで有名な土地を何度も訪れて分かったことはワインは一大産業であり、ビジネススクールでならったインダストリーアナリシスや戦略のフレームワークでも十分にいろいろ語れる面白い世界です。

僕は何度も”ワイナリー”を訪問しましたが、このワイナリーにもいろいろなパターンがあります。ワインの製造・販売のバリューチェーンのうちどの部分を担うか、力を入れるかによってワイナリーの特色が出てきます。

まず、ワインの製造・販売は大きく以下の3つのプロセスで出来ています。

ブドウ栽培→ワイン醸造→ワイン販売

そこで求められる資産やスキルも当然異なります。

・ブドウ栽培
ブドウ畑を所有し、畑の手入れ・ブドウ栽培のスキルが必要

・ワイン醸造
発酵用のタンクや、樽・瓶詰めのための装置、ワインを保管する地下のカーブを所有し、醸造の状態を管理するスキルが必要

・ワイン販売
ブランドや販売用の店舗・販売代理店とのネットワークを持ち、マーケティング・セールスのスキルが必要


異なる資産・スキルが求められるので実際に見てまわるとバリューチェーン全体を自社ですべて実行するのは大変だということが分かります。またワイン販売に特化した流通業者もブルゴーニュに1,000以上あり、そのうち8大流通業者と言われるところだと自社で畑も持って生産しながら他の生産者のワインの流通も手掛けています。

小さいプレイヤーはバリューチェーンの一部に特化するパターンも戦略として有効で、ブドウ栽培に特化するパターンも良く見られます。ブドウ栽培は手作業の部分が多く後の工程と比べてスケールオブエコノミーが効きにくいので小さいプレイヤーでもよい畑とスキルがあればよいブドウを作れます。またワイン醸造まで手掛けるとキャッシュが入ってくるタイミングがブドウ収穫から数年後まで待たないといけないのも経営体力のないプレイヤーにはつらいところでその点でブドウ収穫後すぐに現金化出来るのはありがたいはずです。中規模の生産者だとぶどうの一部は自社でワイン醸造に使い残りを大手に販売しているパターンもあります。大手はこれを買い取ってワイン醸造・販売をメインに手掛けます。ここはスケールオブエコノミーが効きやすいのでこの戦略もありだと思います。

またCooperativeという協同組合もあります。ここはその地域のブドウを買い取って、醸造と販売を行います。これも小規模な農家が助け合ってやっていくための方法です。

日本に輸入されているワインはこの中でも大手の生産者・流通業者の扱うものがほとんどです。理由はわざわざ日本から買い付けにくる商社はある程度のまとまった量を買おうとしますが、一つの商社にまとまった量を販売できるのは大手に限られるからです。ブルゴーニュでも20-30%の生産者のものしか日本には行っていないのではないでしょうか。小規模なところは主にフランス国内のレストランやワイン好きな人などが買っていて、この人たちはワイナリーと昔からの友人だったりもします。

このように様々なプレイヤーがいるので最初は話をしていてもその人が何をしている人なのかよく分らないことがありましたが、この業界構造を理解するとどういう戦略のもとでワインに関わっているのかが分かってきました。


さてここまでの話は業界構造を分析しただけで、この状況の中でどういう手を打つかが重要です。生産者や流通業者によってそれぞれに戦略を立てることもできますが、ここは消費者としてどうやって自分の好みのワインを探して買うかに拘りたいと思います。

そこでまず自分の好きなワインですが、軽い・重いみたいなタイプの分け方だとシチュエーションによっては僕はどれでも飲みます。夏の暑い日にはすっきりした白ワインをガブガブ飲みたいし、肉料理だと重い赤ワインを合わせたり、チョコレートとあわせてデザートワインを飲むのも好きです。

何でもいいのかと思いながらうちに買ってきてあるワインを眺めて何か関連はないかと考えていると、僕は作った人の思い入れのある個性のあるワインが好きなんだということが見えてきました。僕の母親の実家は田舎の農家で、おばあちゃんが作ったお米・野菜・味噌を食べさせてもらったときのおいしさとおばあちゃんのうれしそうな顔が僕の好きな食べ物を決める原体験になっていることでした。

そうなるとワインの製造・販売の全工程を手掛けていて、かつ生産者の顔が見えて思いが伝わってくるような小規模なワイナリーで作ったワインが僕のターゲットになります。このタイプのワイナリーはきっとたくさんあるのでしょうが探すのは大変です。宣伝はあまりしていないし規模も小さく知名度も低いのでインターネットでも探せません。口コミか、片っぱしからまわってみるしかありません。でもそうやってやってみると3-4のワイナリーはよさそうでした。これはフランスに住まないと見つけられなかっただろうからINSEAD留学の一つの成果ですね。

日本ではワインは富裕層や知識層のステイタスと位置づけて飲んでいる人がいて、そのような人を毛嫌いしてワイン嫌いになっている人もいます。いつかそういう姿を脱してワインがおいしいお酒として普通に飲めるようになっていければよいのにと思いました。



ダブリン(アイルランド)
フランスを出て最初に向かったのがアイルランドのダブリンです。と言ってもここでは飛行機の乗り換えがメインなのですがせっかくなので空港近くに1泊しました。

夕方に到着してお腹も空いていたのでまずは食事です。ローストポークにジャガイモ料理(フライドポテト、ゆでたジャガイモなど)にギネスビールを飲んで一応アイルランド気分を楽しみます。翌朝にはアイリッシュブレックファストを食べました。内容はイングリッシュブレックファストと似たようなものですが、アイルランドにいるとこれがアイリッシュに変わるようです。

空港でアイルランド人と話をしているといつの間にか天気の話になっていました。夏の気候の話をしているといつの間にか雨が降り出し、また止んで太陽が出たりというのを見ていると”だからここでは天気の話をずっとしているんだよ”と言われてちょっと納得でした。アイルランドの歴史や文化の話も聞きましたが、イングランドの影響を強く受けている一方でみんなアイリッシュ語を話して自国の文化を守ってもいます。また食料がとれず貧しかったころには人口の半分がアメリカなどに移民した国らしく、どおりでアイルランドの祝日を世界のあちこちで祝っているんだと納得しました。トランジットで約18時間の滞在の割にはアイルランドのことを知れてよかったです。

ヨーロッパはアイルランドが最後の訪問国です。留学中に数えてみるとヨーロッパで12カ国に行っていました。小さな子ども2人を連れてよくまわったものだとちょっと驚きました。



ピカソ美術館
マレ地区にはピカソ美術館があるので行ってきました。ピカソはパリにも長くいたらしく、ここでは青の時代から順に彼の作品を見ることができます。

青の時代から見て行くとまず初期の作品は普通です。ピカソらしい特別な絵ではないもののデッサンの技術は高いしっかりした絵です。まずはここで”なんだちゃんとした絵も描けるんじゃん”的な驚きがあります。

そこから徐々にキュービズムや抽象画が出てきます。ただまだ初期のものは抽象度も高くないので彼が何を描こうとしたのかが分ります。それがだんだん進化していくと何だかわからない抽象画になりついていけなくなりますが、ピカソ自身もまた抽象度の低い絵に戻ったりしています。また彫刻や段ボールを使った作品などもあってこれはこれで面白かったです。

小学校の時にはただ適当にぐちゃぐちゃに描いたようにしか見えなかったピカソですが時代を追って作品を見て行くと、彼がやろうとしたことがちょっと分かった気がしました。でもやっぱりすごすぎて僕にはついていけない世界もありました。



ルーブル美術館
約一年ぶりにルーブル美術館に行ってきました。感想はやっぱりすごいの一言でした。

展示されているものの質・量ともに圧倒的です。ヨーロッパ各地を旅行していろいろな美術館・博物館に行きましたがやはり世界でもトップクラスです。各地で見てきたそれぞれの国の雰囲気を感じられるアートをルーブルではまとめてみることができました。もう一度まとめて旅行してきたようで楽しかったです。娘も久々にモナリザを見て”生きているみたいだね”と喜んでいました。
モナリザ
ルーブルに対抗できるとしたらバチカン美術館と大英博物館でしょうか。ただバチカン美術館はカトリックの宗教色やイタリア色が強いのでその他の地域のものは少ない印象でした。

大英博物館は”美術館”でなくて”博物館”という感じがするのがルーブルとの大きな違いだと思います。例えば同じエジプトの展示でも大英博物館は棺や埋葬品やミイラを展示してミイラの作成方法まで説明するのに対して、ルーブル美術館では美しい模様の書かれた棺が中心になります。ルーブル美術館というかフランス人はその棺の持ち主やその人の歴史的な役割よりもアートとしての価値を重視している印象があります。

そんなフランスの誇るアートを見てちょっとは感じることが増えた気がします。留学前にはほとんど無関心だった僕でもアートを愛でる心が育ったのはINSEAD留学の成果かもしれません。
ルーブル






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